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第六章




 みんな死んでいく


 アレンも、モニカも、シャリルも、ショージも……他にもたくさん


 みんな死んでいった


 目の前には彼らと同じ運命を辿ろうとしている民たちがわたしに救いを求めてくる


 羅王、治して


 羅王、血が止まらないの


 羅王、胸がとても苦しい


 羅王、ぼく、死にたくない


 羅王、何も見えない、怖いよ


 羅王、もうこんな苦しみ我慢出来ない、


 羅王、羅王、羅王、羅王、羅王、羅王、羅王、羅王、羅王、羅王……


 みんな、わたしの名前を呼んでくる


 けどわたしは彼らに何もすることが出来ない


 治すことも


 血を止めることも


 苦しみを取り除くことも


 生きながらえさせることも


 光を灯すことも


 極楽浄土に連れて行くことも


 何も出来ないまま、ただただ彼らが体中から血を流すのを眺めることしか出来ない


 かみさま!


 あなたは一体わたしに何を求めているの?


 わたしにこの現状をどうしろというの?


 一人でも多く救いたいと志願したのに、ここでは救うことすら赦されない


 ねえ!


 答えて!


 わたしは、どうすればいいの……


 どうすれば……


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