アーシェとデート!?編⑭(クローネと――――――)【PG12】

 ――ほぼ同時刻。上御市・上御城跡公園。


 上御城跡公園――戦国時代に活躍した名武将が築城した平城である。嘗て徳川家康率いる軍隊を撃破した合戦が行われた場所としても知られる。明治に入って廃藩置県により門と一つの建築物を残して解体されてしまったのである。また、この城跡公園は四月になると満開になったソメイヨシノの桜が綺麗と評判で、花見スポットとしても有名である。城の門と桜が綺麗に写真映えするので、全国各地から一目見ようと訪れる観光客がやってくるのだ。

 そんな有名スポットの堀下にある人気のないケヤキの遊歩道に、突如小さな魔法陣が現れて神々しい光が周囲を包み込んだ。


「――ふぅ。やっと着いたわ。ここがアーシェ様とクローネ様がいる日本……」


 光がふっと消え失せると、黒いロングヘアと黒曜石のような瞳――まるで日本人形のような女性が現れた。ファンタジーマンガで出て着そうなドレスコードの騎士衣装を纏っている。


「久々の現代日本――昔と比べて何か変わっているかな?」


 と、少し楽しそうな気分で女性はメイン道路に通じる階段を昇って行った。




           ※




 暗闇と静寂に包まれた街中を歩き、駅前広場の方へ向かう女性――私は夜中の駅前広場を眺めていた。


「へぇ……上御も随分と変わったわね……。昔はタバコ工場だったところがショッピングモールになっているし、新幹線もやっと通るようになったのか~~それも金沢まで伸びるなんて……」


 なんて平成初期に住んでいた久々の街並みを眺めていた。まあ今は夜中なので人通りは少なくコンビニや街灯ぐらいの明かりだけなので、ちょっと寂しい雰囲気だった。



 私は、朱禰津軽(あやねつがる)。昔から名前と苗字を逆で呼ばれることがあるけど、名前はこの通りでいい。間違ってはいない。今の世界で言うなら高校一年生だった。


 平成の始まり――ちょうど中学生卒業時に東京からN県上御市に引っ越してきた。高校の方は、半年前に引っ越すと決まってから市内にある高校を受験して合格した。まあ、勉強や部活、遊びなど順風満帆な高校生活を満喫していた時に、私は突然異世界に飛ばされてしまった。


『ゴルゴーンの野望を阻止してほしい。君は私たちアスタリア王国の希望の勇者なのだ』


 なんてアスタリア王国の国王様にそう告げられて、私呆然としちゃったんだよね……。

 結局、国王様の必死のお願いに断りづらくなった私はアスタリア王国の勇者としてゴルゴーンの討伐を受けることにしたのだ。

 その日から平凡な日常は終わり、戦場を駆け抜ける勇者となった。剣術やら魔法の勉強やら先述の勉強やら……色々叩きこんで一ヶ月という驚異的なスピードで戦場に赴き、私たちアスタリア王国の討伐隊による勝利で戦争は終わったのだ。

 戦争後、私は現代に戻らずアスタリア王国に住む事を決め、アスタリア王国を探検する事にした。戦争の跡や遺跡探索などをしているうちに、いつの間にか二百年の月日が流れた。

 ……え? なんで二百年経っているなら死んでいる? それになんで十代後半の容姿をしているかだって?

 アスタリア王国を探検している時に、王宮市街地の離れにある海のある街で人魚の肉を食べて不老不死を手に入れた。ほら――日本古来の伝説に八百比丘尼伝説っていうのがあるじゃん? 人魚の肉を食べて若く美しいまま八百歳まで生きたという不老不死の女性の伝説。正しく、私はその伝説に肖った状態になっているわけよ! 二百歳まで生きられるなんてすごいんじゃない? しかも、容姿は十六歳のままだよ!? けど……若いままとはいえ、彼氏は出来ないという……くすん。でも、彼氏が老いて死んでいく姿を見るよりマシなのかな……?

 まあ、説明はさておき――私は久々に見る駅前をキョロキョロと眺めていた。


「へぇ……駅前にあったデパート、駐車場になっちゃったんだ……なんかスッキリして違和感あるなぁ……」


 かつて駅前に高く聳えていたデパートの場所に平坦な駐車場に変化して、物足りなさを感じる。昔、よく友達と一緒に行っていたよなぁ……。それが今じゃ駐車場だぞ。


「あれ……マックだったところが食堂になっているじゃん! あぁ……駅前のマック、亡くなっちゃったのかぁ……残念」


 東京から特急で上御市に着いた時、丁度お昼時だったからそこで昼食を取ったんだよねぇ……。けど、この食堂も一回は行ってみたいなぁ……外に出ているメニュー見てみるとおいしそうだもん。


「……ハッ!? いけない……久々の駅前に感激しちゃったわ。早くアーシェ様とクローネ様を見つけ出さないと」


 久々の駅前に感激して、本来の目的を忘れるところだった。私の目的……勇者を探したまま行方不明のアーシェ様、アーシェ様を探して音信不通になったクローネ様を探しださなければ……! 国王様や王宮の幹部たちが心配しているし、何よりあのゴルゴーンが復活したんだ。急がないと、アスタリア王国が滅んでしまう……!


「全く……一体どこにいるのやら……」


 観光がてら久々に市街地を回りたいけど、目的を終えるまで我慢しよう。とりあえず、私は先ほどの城跡公園の方へ戻った。まあ、当てはないけど……。




         ※




 てくてくと駅前から城跡公園の方へ戻ってきた。夜中なので城跡公園は誰もいなくしんとした空気に包まれていた。


「さて……どうしよう? 一体、何処にいるのやら……?」


 城跡公園に戻ってきたのはいいが、一体どうしよう? 二人とも上御市にいる事は間違いないけど、何処にいるのか見当つかない……。どこから手を出せばいいのか……?


「――あら? アンタ……つーちゃんじゃない?」


「え? あっ……」


 つーちゃん……という渾名を呼ばれて横を振り向くと、青いジャージを身に纏ったバサバサの金髪の女性――クローネ様が居た。


「こんなところで何やっているんですか、クローネ様」


 色々ツッコミどころがあるけど、とりあえず何をしているのか問いただす。


「何って……? コンビニで夜食買いに行っていたけど?」


「あぁ……そうですか……。それで、アーシェ様を探していたらなんでこのような格好を……? いつもの羽衣はどうしたんですか?」


「あーうん……汽車に撥ねられて破れてしまって……まあ、偶然だけどごみ袋に捨ててあったこれに着たのよ」


「えぇっ!? 汽車に撥ねられたんですか!? 怪我は――」


「大丈夫よ、私百メートルぶっ飛ばされてもかすり傷だけで済むんだから」


 エッヘン……と胸を張って威張るクローネ様。いや、威張るほどすごいと思いませんが……普通の人間なら、モザイク映像になっていますよ。百メートル吹っ飛ばされるなんて。


「ねえ、つーちゃん。立ち話もあれだから、私の住処の方で話しましょ」


「住処って……?」


「ふふっ……とりあえず私に付いてきて」


「住処って一体?」


 一体どんな住処なのか……と考えながら、クローネ様の後を追いかけた。




           ※




 クローネ様と一緒に付いて行くと、城跡公園入口の反対――憩いの広場の方に着いた。ここは公園利用者のフリースペース的な場所だ。雨どいもベンチが設置されていて最適な休憩スペースである。


「じゃーん! ごらんなさい、ここが私の住処よ!」


 ドーンとクローネ様は自分の住処を自慢げに見せびらかした。段ボールとぼろいシーツがベンチの上に散らかっていた。いや……これは住処と言うより――


「…………ほ、ホームレス生活じゃねぇかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」


 静かな城跡公園にけたたましいツッコミの雄叫びが響き渡った。


「うるさいわよ、何時だと――――おろ?」


「な、なんでホームレスなんですかッ!?」


 クローネ様の襟首を掴んで、ぶんぶんと揺らす。一体何が起こったの、本当にッ!?


「な、なんでって……アーシェを探すため、街に潜伏しているのよ」


「潜伏って――潜伏以前の問題でしょぉぉぉ!? なんで野宿!? アパートに住むとかしなかったのぉぉぉ!?」


「いいじゃない。私、こういう生活アーシェと知り合う前にずっとしていたんだし」


「あぁ、確かにクローネ様は昔人間世界の貧民孤児でし――――じゃなくてッ!! あぁん……もぉぉぉッ!! なんでこんな場所にいるんですかッ! 女神としての神々しい姿はッ!?」


「んーなんでか……ねぇ――あっ……そうそう、私ってこの世界のお金持っていないんだったわ。だからアパートに住もうと思ったらお金が無くて――」


「お金がないって――誰かの家に居候するとかしないの!?」


「うん、だって居候したらその家のお金がかかって大変じゃん?」


「確かにそうだけどぉぉぉ~~! あぁ……むむぅ」


 あぁ……なんか言っている自分が馬鹿らしくなってきた。クローネ様、肯定的な事をおっしゃってぇぇ……。

 ん……お金がない……? なのになんで夜食買いに行っているんだろう?


「クローネ様、そう言えば先ほど夜食買いにって行ってきましたよね?」


「うん」


「この世界のお金を持っていないあなたが、何故コンビニで夜食を買っているんですか?」


 さっきの発言で、最初に出会った時の光景の疑問が浮かび上がってしまった。何や嫌な事しか思いつかない……恐る恐るクローネ様に問うた。


「んー右腕に付けていた腕輪を売ってやりくりしているよ。だってほら、この世界で住むにもお金が無きゃダメじゃん? まぁ……この前、スマホ買って少しお金吹っ飛んだけど……」


「はいいいいいいいいいいいいいいいいいいい? 腕輪売ったんですかぁぁぁぁぁぁぁッ!? しかも、すまほを買ってお金が吹っ飛んだぁぁぁぁ!? 何考えているんですかぁぁぁぁッ!? まさか……他にも大切な装備品売ってはいないでしょうね?」


「だ、大丈夫だよ! その腕輪しか売ってないわ! それに――私の無限魔法の代償『貧乏』にはなっていないから大丈夫ッ!」


 クローネ様が言う無限魔法――女神だけが与えられる特権の魔法だ。詠唱も魔法陣も必要とせず、発動させたい魔法を念じるだけで起動できると言うある意味チート級の武器である。しかし、同時に無限魔法を手に入れると同時に代償を払わなければならない。

 アーシェ様は無限魔法を手に入れた代わりに肺が弱くなる身体的代償、クローネ様は無限魔法を手に入れた代わりに貧乏属性になってしまうという行動的代償【?】を受けているのだ。


「ならいいんですが……はぁ、昔から変わっていませんね……いつもアーシェ様や私にお金を貸していたもんね。大金貰ってもすぐ衝動で買ってしまうのも、変わりないですね……。口だけはお嬢様みたいな凛々しいのに――」


「うるさいわね……」と、クローネ様がぼそりと言った時、ピロリン……とメロディーが鳴り響いた。


「あっ……ちょっとごめん」


 そう言って、クローネ様は薄っぺらい板みたいな端末を手に取った。


「クローネ様――それは?」


「スマホだよ。これでアーシェを探す事ができるかもね。彼女は奇抜な美人だし、ラインやツイッター、ティックトック、インスタグラムなどのSNSで彼女を探していますって投稿しているんだけど……なかなか見つからないんだよねぇ……」


 そう言ってスマホを操作するクローネ様。なんというか……クローネ様、この世界に馴染んでいませんか? というか……スマホってなんだ? 


「あぁ……ダメだわ。全然、アーシェの情報が掴めないわ……やっぱり、市街地で範囲が狭いから楽に見つかるかなって思っていたけど、中々見つからないわね……」


 はぁ……と溜息をつき、クローネ様は新しい情報がない事に愕然としていた。


「もうちょい調べてみる……そう言えば、今日ティックトック開いていなかったわ」


「あの……クローネ様、スマホって言うのは何ですか? もしかして私が持っている携帯と同じですか?」


 昔使っていたピンク柄の携帯電話をポケットから取り出してクローネ様に見せた。


「うん、今ではつーちゃんが持っているのはガラケーって言うらしいけどね」


「へぇ……ガラケーね――もうこれも時代遅れなの―――――――」


 ね……としみじみにガラケーを見つめていると、突如クローネ様が大声で叫んだ。


「あっ、アーシェぇぇッ!? つーちゃん、つーちゃんッ! アーシェが……アーシェが居るよッ!?」


「えっ……嘘!? アーシェ様が!?」


 私はクローネ様の隣に寄り添って、スマホの画面を眺めた。それは『異世界の美女!?』という一本の短い動画だった。


『うぅぅん、そばってサイコぉぉぉぉぉ!! なんという美味な――――』


『ちょ……アーシェ、恥ずかしいからあまり大声で言うなッ!』


 うねうねと体を揺らしながら、そばを啜るアーシェ様と突っ込む男が映っていた。


「本当だ……アーシェ様だ」


 服装は違うけど、銀色のロングヘアと口調……間違いなくアーシェ様だ。けど、何でこんなところにいるんだろう? しかも、知らない男と同席して……。うぅん……分からない。


「よし、つーちゃん。明日からアーシェを捜索するわよ」


「はぁ……でも、一体どうやって捜索するんですか?」


「ムフフ……あるじゃない。この映像が……」


 クローネ様はバーンとスマホ画面を見せつける。それは先ほどの短い映像のアーシェ様の顔がくっきり映った一部分だった。なるほど……クローネ様の話が分かってきたわ。


「そうか――アーシェ様の顔が映っているから、その映像を見せて探すって事ね」


「そうそう。私、ずっとこれを探していたのよ……アーシェの顔を――ね」


「確かに、他人に尋ねるときにどういう子ですかって聞かれた時には役に立ちそうですね」


 とりあえず、アーシェ様がここに居る事は間違いないわね……。アーシェ様……国の危機だというのに、なんでほったらかしてこの世界に馴染んでいるんですか? それに……アーシェ様と一緒に居た男……馴れ馴れしいのよッ! アスタリア王国では孤高の存在である彼女と一緒に居るなんて……。元々はここの世界の人間だけど――長年住んでいるアスタリア王国の人間として許せない事だッ!


「アーシェを探す材料が見つかったわけだし、とりあえず夜食食べて寝るわ。私お腹すいてきたもの……」


 探しに行こうと少し歩き始めた瞬間、クローネ様はベンチに座って夜食のコンビニ冷やし中華を食べ始めた。冷やし中華……懐かしいわ。甘酸っぱい出汁にきゅうりと卵とかにかまを麺にかき混ぜて食べる……夏の定番料理だ。あぁ……甘酸っぱい出汁の香りが鼻孔をくすぶってきた。食べたいなぁ――――って、そうじゃなくてッ!


「えっ……今からじゃないんですか?」


「――さっき明日って言ったはずよ? 聞いていたの?」


「さっきって何時の事ですか……?」


「『よし、つーちゃん』の所で明日探すわよって言ったわ。どのみち夜遅いし、市街地の人通りも少ないわ。明日の方が最適でしょ?」


「まぁ……そうですね。お隣失礼しますね、クローネ様」


 クローネ様にペコリと一礼をして隣に座る。


「かしこまらなくてもいいわよ。今は昔の貴方と同じ普通の市民だもの」


「普通の市民はこんな公園で野宿しません」


「そうなの?」とクローネ様は首をかしげる。


「そうです」と私は答えた。


「そうなんだ。するるるるるる……」


 クローネ様はこくりと頷いて、冷やし中華を啜り始めた。


「冷やし中華……おいしいわね」と、呟いてひたすら麺を啜っていた。


 うぅ……冷やし中華食べる姿を見ていると、こっちまで食べたくなってきたよぉぉ……。けど、転送前に腹ごしらえしちゃったからあまり食欲がない……くっそぉ! 食べたいのにぃぃぃ!!


「つーちゃん、どうしたのかしら? 顔色悪いわよ?」


 物欲しそうに冷やし中華を見つめていると、クローネ様は心配そうな表情で言ってきた。

 はっ……いけない。クローネ様が食べている物を見ているなんて……、私なんてはしたない事を……!?


「はっ……そ、そうですか!?」


「うん、具合が悪いのなら早く寝た方がいいわよ。明日から忙しくなるしね」


 よ、よかった……はしたない事を悟られなくて……本当に良かった。


「そう……ですね。では先に失礼します……」


 私は隣のベンチに移動して横たわった。そうだ……明日からアーシェ様を探すという任務がある。夜更かししないように今日はゆっくり眠ろう。


(……ベンチで寝るって生まれて初めて体験しているよね。いつも布団の上で寝ていたから、あまり寝付きにくいな……。硬いし冷たいし枕は無いし……。贅沢は言ってはいけない。寝られるだけでもいい事なんだから)


 なんて生まれて初めて体験するベンチの上での野宿の事を考えているうちに、ウトウトと眠気が襲ってきた。そして私はゆっくりと睡眠に入ったのであった――――




     ※




 ――一方、同時刻。夏奈実の自室。


 アーシェを貪り続けて何時間か経って、体力を尽きた俺とアーシェはギュッと抱きしめて寝ていた。

 はぁ……はぁ……と官能的な吐息を落ち着かせ、俺はアーシェの顔を見つめた。


「はぁ……ん、夏奈実くん。意外と激しくやるんだね。少しびっくりしちゃった」


 アーシェは微笑みながら言う。


「……優しくした方がよかったか?」


「ううん……平気。夏奈実くんなら、どんなシチュエーションでも私は受け入れるよ」


「アーシェ……」


「夏奈実くん……」


 軽く口づけをする。その後も何度か口づけをして、官能的なキスにまで発展した。


「夏奈実くん……好き」


「俺もだ……アーシェ」


「ひゃぁん……もう、夏奈実くぅん……がっつきすぎ」


「いいだろ? このまま朝までしようぜ」


「うん、いいよ……」


 俺は欲望を再度発揮させて、アーシェを貪り始めた。


 

 数日後、アーシェと俺を引き裂こうとする二人の人物に出会う事とは知らずに――――

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