アーシェとデート!?編⑥(時間余ったのでアーシェが行きたい場所に行ったら、まさかのコスプレ店でした。前編)【PG12】
映画館を出た俺達は、夏風館の一階フロアにやってきた。
(確かこのフロアは……上のアニメショップと提携している県内初のコスプレアパレルショップがあるんだよな……。アーシェがコスプレ? まさか……女神様の衣装以外のコスプレでもするつもりなのか?)
なんて考えていると、アーシェはコスプレショップに入って行った。
「どいう風の吹き回しだよ……アーシェ」
とりあえず、俺もコスプレ店に入る。そこには有名アニメの男装コスプレ衣装や美少女バンドゲームのコスプレ衣装がS~大きいサイズまで大量にそろえていた。すげーな……この量は東京の方が沢山あるのは知っているけど、地方で東京とほぼ同じ量があるなんて……。一応、コスプレ写真家(自称)の俺でも知らなかったわ。スゲーもんが出来たんだなぁ~~。
(とりあえず、アーシェを探すか……。コスプレ衣装が沢山ある事にびっくりしちゃったからなぁ~~つい眺めていたら見失っちゃった)
コスプレ店に入ったアーシェを探し始める。試着室があるから入っていたらちょっとなぁ……。とりあえず、店内を重点的に探してみよう。
「アーシェ、何処にいるんだ?」
迷惑ならないようにアーシェに向かって声をかける。オリジナルのコスプレ衣装コーナーの方へ向かうが見当たらない……。次――アニメコスプレ衣装コーナーの方へ向かう……また居ない……。アニメ好きのアーシェならここに居てもおかしくないけど……。
「――――」
つい思わずアーシェが着そうなアニメコスプレ衣装を悶々と妄想した。
『命令! 私と一緒に――』
ピシッと決めるハ〇ヒコスのアーシェ――あぁ、やべぇ結構いいかも。
『ご、ご注文は――』
照れ顔で注文を聞くチ〇コスのアーシェ――と言うか髪色が似ているから、本人と入れ替わっても――あ、上半身に問題あるな。
『私たちと一緒にすべてをかける覚悟はある?』
クールな表情でカッコよく決めるボーカル友〇那コス――うん、めっちゃ似合うわ。カッコイイし、雰囲気も似ているような感じだし……。まさか……ね、そんな筈はないと思うが。
『私たち――ゾンビですから……』
静かな表情で言う昭和のアイドル純〇コス(学生服)――めっちゃ似ているよね……絶対に。髪結っておけば本人とほぼ変わらないし、なんせ声もほぼ同じなんだし……行けるんじゃないか? ワイのと一緒に夜の――おっと、これ以上言ったら俺がゾンビになっちゃうわ。
「――って何考えているんだ。アーシェはそのままの方がいいに決まっている。そ、そうだ、普通の方が可愛いに決まっている」
こくりと頷く。そうそうアーシェは女神衣装だけで充分だ。それ以外の衣装なんてクソくらえだ!
「と、とりあえず、アーシェはどこにいるんだ……?」
「あ、夏奈実くん。ここに居た!」
探すのを再開した矢先に、「はい、ひょっこり〇ん」の如くひょっこりとアーシェが現れた。
「おわっ!? アーシェ、何処に居たんだよ」
「ん? ちょっとね。ねぇ、夏奈実くん。ちょっとコスプレの衣装を着るから、どれが可愛いか見てくれる?」
「あ、あぁ……うん……ん? コスプレ衣装を着る? アーシェが?」
「うん、ちょっとこういう事一回やってみたかったんだよね」
な、なんだと――アーシェがコスプレ衣装を着る……? マジでか!? すっげー感動しちゃうゥゥゥッ!! 一体どんなコスプレを披露するのかなぁぁぁッ!! ぐへへへへへへへへへッ――おっとイケナイ、つい妄想が再び爆発してしまった。
なんて変態的な感情を表に出さずに「あぁ……そーなんだ」とアーシェに普通に返事をした。これが声に出ていたら、完全にアーシェにドン引きされてしまいそうだ。と、とにかく平常心……平常心、いくらアーシェのコスプレ姿を見て発狂するようじゃ、幼稚だって思われちゃうな。
「それじゃ、着替えてくるね」
「お、おう」
そう言って、アーシェは試着室へ入って行った。
「――――ん」
よくラノベや漫画とかの展開で、着替え終わるまでの待ち時間って長く感じる。女性の着替えって長いとは聞くが、アーシェはそうだろうか? まぁ、とりあえずのんびり待つか――と考えた俺は、近くに置いてあった丸椅子に座ってアーシェの着替えが終わるまで待つ事にした。
「――んっ、ん……胸がきつい……」
カーテンと言う薄い仕切りからアーシェの嬌声が漏れていた。なっ……アーシェの奴、胸がきついコスプレ衣装を着ているのか? 想像しただけで悶々してしまう……大丈夫か? 俺は理性を保てるのか?
「んんっ――ん、もう少し……あとちょっと――」
あぁ……アーシェ、なんでそんな胸元がキツイ衣装を選んだんだ!? カーテン越しからアーシェのきつくて苦しむ声がエロいんだけど……! だめだ……聞いていると俺のが悶々しちゃう!
「あ、アーシェ……大丈夫か? 服のサイズ……間違っていないよな」
コンコンと更衣室の端っこをノックしてアーシェを呼びかける。
「あ、うん。大丈夫、もう少しで着終わるから」
「そ、そう……分かった」
とりあえずアーシェが着替え終わるまで待つか――もう少しだって言うし。
「着替え終わったよー」
「お、おう……」
一体どんな衣装になっているんだろうか? ドキドキしながら、アーシェはカーテンをしゃーっと開いた。
「ど、どうかな……か、夏奈実くん……」
少し照れた表情でアーシェが現れた。一体どんな衣装だろうか……ドキドキしながらアーシェの方を眺めると、それは少し胸元が際どくすらりとした腿が見えるチャイナドレスだった。彼女の髪色と同じ色の生地を使った衣装で、首と胸元に中華らしいアクセサリーを付けている。
「か、可愛い――アーシェ可愛いよ!」
「あ、ありがとう……」
「なあ、アーシェ! 中国人っぽく、一言言って!」
俺のお願いにアーシェは少しためらったけど、「わかった」と相槌打った。
「あ、アイヤー! 私、貴方の心、打ちぬくアルッ!」
ちょっとカタコトのような中国語を言いながら、カンフーポーズを決めるアーシェちゃん。俺はその姿を見た瞬間、プッチンと何かが切れる音が響いた。
(だめだ――理性が抑えられないッ! コスプレ衣装を纏ったアーシェを撮りたいッ!)
悪魔の声に似た自分の声に負け、俺はカメラマンモードに入った。そう、アーシェのチャイナドレス姿を沢山撮るためにッ!!
「アーシェさん、写真撮ってもいいか?」
「え……? か、夏奈実くん? いきなりさん付け呼び!?」
「アーシェさん、写真を撮らしてください!」
「え、え、え!? 敬語!? ふえぇっ!? い、いいわよ! この美しい女神様であるアーシェ様を崇めるように撮りなさい!」
「ハスハス! ハスハス! りょーかいしました、アーシェ様!」
カッコよくスマホを取り出しカメラを起動した。そしてナイスショット(?)を狙うポーズを取って、アーシェのコスプレ姿をパシャリと少しずつ角度を変えて撮る。
「ちょ……夏奈実くん、目つきが怖い――それにハスハスって何?」
写真を撮る俺の姿を見てちょっとドン引きするアーシェ。
「ハスハス! ハスハス! あとで説明してあげるよ!」
「え、えぇぇッ!?」
「ほらほら、もう少し色っぽい表情になって!」
パシャリ、パシャリ……コミケとかだったら、迷惑行為レベルに近い事をしてアーシェを困惑させる。そしてアーシェはおどおどしながら、撮影に夢中の俺に声をかけた。
「か、夏奈実くん……落ち着いて、ね……?」
「落ち着いているアルヨ! ハスハス! アーシェさん、可愛いでござるヨ!」
「家でたくさん写真撮っていいから……」
「え、いいの!? よし帰ったら沢山撮るぞ!」
「うん。じゃあ、このチャイナドレス、買ってね?」
アーシェはパンと手を合わせて、俺におねだりしてきた。くっ……チャイナドレスのアーシェの姿を撮りたい。けど、撮るならチャイナドレスを買わされる羽目に……。自分の財布が痛手に合ってアーシェの可愛いチャイナドレス姿を家で沢山撮るべきか、それとも全部無にするべきか……?
「ねーお願い? エロゲ買ってくれなったじゃーん! これでいいからさ、買ってくれなーい?」
うぐ……チャイナドレスを撮りたいけど、今月はさっきエロゲと漫画を買いすぎて金銭的にちょっとピンチなんだよ……。でもぉぉぉっ! アーシェのチャイナドレスの写真も撮りたぁぁぁい!
「――わかった、買ってあげよう。可愛さに免じて許す!」
結局アーシェの可愛さに負けて、甘やかす俺であった。ほんと、アーシェの可愛いおねだりは断りづらいんだよなぁ……。
「やったー! 帰ったら可愛くとってね」
「へいへい……」
「撮影するときに、きわどいポーズしよっか?」
アーシェが俺の耳に近づくと、卑猥気味な声で言った。
「なっ……!?」
「なーんて、冗談だよ。エッチな目で撮られるの嫌いだしね~~」
アーシェはべーと舌を出して悪戯気に笑った。全く、淫乱女神が……。エロゲで毒されたのか? それとも揶揄いたいだけなのか?
「はいはい、そうですか。それじゃ買うからさっさと着替えて」
これ以降の撮影は家で我慢しよう……よくよく見たらここは公共の場だし、他人に迷惑になっちゃいそうだしね。それよりもここが撮影可能だったのかちょっと怪しかったけど、店員さんに気が付かれていないからいいか……。
「うん、わかった」
そう相槌を打って、アーシェはシャーとカーテンを閉めた。
「ん……紐が……ほどけない……」
またもやカーテン越しから聞こえるアーシェの嬌声が聞こえてきた。一体どんな風に脱いでいるんだよ……。まさかエロゲのように真似しているわけじゃないよな、アーシェさん?ねぇ……聞いているアーシェさん! エロゲボイスのモノマネじゃないよね! そうだよね!? 頼むからアーシェ……服が胸に突っかかった時に出る嬌声をやめてくれ! めっちゃ恥ずかしいんだよ! 聞いている俺も周りも! あぁ……ッ、ジャージに着替えるみたいに早く着替え終わってくれぇぇぇぇッ!!
――なんてキョロキョロと誰も通らないで下さいと祈っていた。
数分後、カーテンが開くと私服に戻ったアーシェが現れた。
「おまたせー夏奈実くん」
「お、おう……アーシェ――」
平常心でアーシェを出迎えたかったが、アーシェの姿を見て一気に顔全体が一気に熱くなっていくのを感じた。だ、ダメだ……さっきの嬌声が脳裏から離れられない……。ほんと、無防備な女神様だなぁ――まぁ、アーシェの嬌声も可愛かったけど……。
「どうしたの? 顔真っ赤だよ?」
「あ、いや……何でもない……」
俺の顔が真っ赤になった事に気づいたアーシェが心配そうな表情で、俺の顔に向けて近寄る。ちょ……アーシェさん顔が近いですよッ!
「本当に大丈夫? 熱でもあるの?」
「い、いや、本当に大丈夫だって!」
「ふーん、まあ、いいけど」
ふう……何とかごまかせた。アーシェの嬌声の声が脳裏に響いているなんて言ったら、完全にドン引きされるよな。くそ……また痛い出費だぁっ! とりあえず何円なの確認しよう……。襟首に隠れていた値札タグを見つけて、恐る恐る値段を眺める。
「ね、値段は――四八〇〇円プラス税!? え、この店って税抜き表示なのっ!?」
うっそぉぉぉっ! 税抜表示のぼっ○○りだぁぁっ!! 税込み表示なら五千円以内で買える嬉しいお値段だけど、税抜きだと五千円オーバーするだろッ!!
(キャーッ! この店は税抜きとかぁぁっ! なんでめんどくせー表記にしているんだぁぁぁぁっ!!)
「――奈実くん、ねー夏奈実くん! 聞いているぅぅぅっ!?」
「ん? ん、あ、アーシェ、呼んだか?」
「『呼んだか?』じゃないわよ! 私、さっきからアニメコスプレ衣装を見たいって言っているの!」
「あ、あぁ……いいぞ。それじゃ、俺は会計に行くか――」
これ以上コスプレ衣装を買うわけにはいかないと考えた俺は、アーシェから逃げるように会計に向かった。
「ちょっと待って! ねえねえ、夏奈実くん。私のコスプレ姿、見たいでしょ?」
万遍な笑みを浮かべているとは裏腹に、がっしりとアーシェに肩を掴まれてしまった。
「な、なにやっているんだ……アーシェさん。俺会計に行けないんですけど……?」
「まあまあ、一緒に見ていこーよ! 私のエッチな衣装も見たいでしょ?」
エッチな衣装……だと!? その言葉を聞いて、俺は固唾をごくりと飲み込んだ。その衣装が、間近で見られるのか!?
「――って、淫乱女神! そんな事で釣られるか!」
「えー本能は、見てみたーいって思っているくせに~~このスケベ彼氏さん!」
「うるさい。とにかくだ。沙耶の裾上げ完了まで少しだけ時間があるから、アニメキャラのコスプレ衣装を着てもいいけど後は自腹で買えよ」
「えええッ!」
「ええっ! じゃねーだろ! この前に草むしりのお手伝いで二万も稼いだじゃねーか!」
数日前、親から嫌々に草むしりの手伝いをしてアーシェは二万円を稼いだのだ。ほんと、大したことじゃない事で二万稼いでいるんだぜ? 羨ましいわ!
「そ、そうだけど……」
「じゃあ、問題ないな。後は自腹だからな!」
「うぅ……」とアーシェは重い足取りでアニメコスプレ衣装コーナーへ向かって行った。
全く……まぁ、これで俺の小遣いの大嵐は去った。とりあえず、アーシェのドレス衣装を購入しておこう。
レジに向かい、チャイナドレスをレジ台の上に置く。
「五二八〇円になります」
何か財布出すのめんどくさい……そうだQRコード決済にしよう。
「QRコード決済使えますか?」
「ペイペルなら使えます」
「じゃ、それで」
QRコード決済アプリ――ペイペルを開き、店員さんに見せる。それを店員さんはバーコードリーダーを読み取った。
うぃぃぃん……とレシートが印刷されると、店員さんはレシートとコスプレイヤーさんが写ったチラシをもらった。一体、ナニコレ? 質問する前に店員さんがそのチラシについて説明した。
「本日から、夏コミ開催企画として店舗前にあります夏風館の特設ステージでコスプレ撮影会をしています。当店で販売している服を試着しながら参加する事もオーケーですので、もしよろしかったら参加してみてください」
「え、あ、はぁ……どうも」
コスプレ撮影会ねぇ……面白いから沙耶からの電話が来るまで覗いてみるか。
「ありがとうございました!」
買い物を済ませ、アーシェがいるアニメキャラのコスプレ衣装コーナーに向かった。
(自分で買えって言ったから、眺めるか試着しているころかな?)
まぁ、これだけきつく言ったから我慢するだろう……。とりあえず、アーシェはどこにいるんだ?
「……あれ、居ない? どこに行ったんだ?」
アニメキャラのコスプレ衣装コーナーに着いたが、アーシェの姿が見当たらない。一体何処にいるんだ?
まさか店の外に出たのか……? そんな気がした……と思った俺は店の外に出る。しかし、外に出てもアーシェの姿は見当たらなかった。
あれぇ……? 店の外も居ないの? 本当に何処に行ったんだろう? まさか、変なアニオタに捕まっていないだろうなぁ?
「あれ? 店の外に出た瞬間、なんか人が多くなってきたような……?」
店舗の方に戻ろうとしたら、急に人だかりができていた。何かイベントでもやっているのか?
「おい、あの子めっちゃ可愛いくねぇーか!?」
「ハスハス! まるで女神様のような美しさぁぁッ!」
「ふっ……痺れるぜ……」
「すごいなぁ……アニメから本当に飛び出ているかのよーだぜ」
と、近くに居たアニオタとコスプレイヤーファン達によるトーク内容が耳に入る。な、なんだと……アニメから飛び出したようなコスプレイヤーさんが居るのか!? この田舎のイロンモールにぃィッ!?
「ハスハス! 早速行ってみるでござる!!」
アーシェの事も大事だが、アニメから飛び出したようなコスプレイヤーさんを見る方が先だ! もう二度度巡り合えなくなってしまうからなぁぁッ!!
「何処だ、何処だ!? そのアニメから飛び出したようなコスプレイヤーさんは!」
キョロキョロと見回す。全く人混みで見つからないじゃないか! 一体どこにいるんだ?
「ハスハス! お主、コスプレイヤーさんを探しておるのかね!」
と、漫画とかで出てくる少しおっさんっぽいヲタクが俺の様子を見て声をかけた。
「え、えぇ……」
「それなら、向こうのステージから出てくるでござるよ! ハスハス!」
「あ、どうもありがとうございます……って、まだステージに出ていないんですか?」
「そうでござるのぉ~~まあ、とりあえず俺っちと一緒に見るでござるか!?」
「あーいや、ちょっと探し人が居るので……すいません」
「そうでござるか……残念でござる……」
お前はるろ○○○心の緋○○心か。癖が強いんじゃァぁぁッ!!
「では、俺はこれで――」
「さらば、同志よ!」
同志だけど、おっさんのヲタクはヤダ。せめて俺と同い年ぐらいのヲタクと居たいわ。軽くおじさんっぽいヲタクをディスった後、人混みの合間を縫うようにステージの近くに寄った。
「さーて、今年もやってまいりました○○○店主催、『夏コミ開催記念! ドキッ!? コスプレ撮影会!』飛び入り参加の一般の方から実際にコミケに参加した事がある有名コスプレイヤーまでが勢ぞろい! 今回はどんなかわいい子が現れるのかッ!! なんと今回、開催五周年を記念して初のⅤIP賞を設けましたぁぁぁっ! VIP賞は○○○店で販売しているお好きなコスプレ衣装を二着プレゼントしちゃいまーす!」
男装コスプレイヤーの女子アナウンサーがそう言って、会場はおおおっ!という発狂の嵐が吹き荒れていた。
すげぇ……コスプレ撮影会というより、パリコレみたいな雰囲気だ。いったいどんなコスプレイヤーさんが現れるのかな?
「では、コスプレイヤーさん。どうぞステージに登壇してください!」
どーしたって~~と某アニメのオープニング主題歌(去年の紅白歌合戦でもながれた)が流れると、続々とアニメキャラに扮したコスプレイヤーさんがはっちゃけながら現れた。
「わあーい、フレンズがいっぱいいるよー!」
け〇のフレンズのコスプレイヤーさんが登場――めっちゃ可愛い。けど、そのアニメあんまり見た事なんだよね……。
「いいえ、ゼロから!」
リ〇ロのレ〇のコスプレイヤーさんが登場。おおっ……すげぇ! レ〇たんハスハス! めっちゃかわぇぇぇぇッ!! あーゆのと結婚してぇーよなぁ……。おっといけねぇ……俺にはアーシェが居たんだった。イケナイ、イケナイ……不倫したら、魔法で殺されてしまうからな――ってなんで恋人前提で言っているんだろ、俺。
「風穴開けるわよッ!」
緋〇のア〇アのア〇アのコスプレイヤーさんが登場。懐かしいなぁ~~二度のアニメが終わって五年が経っているけど、好きな人がいるんだなぁ~~。俺はくぎゅーのツンデレボイス聞いた瞬間に尊すぎて三分失神した事あるけど。
「にっこにこに~~!」
矢澤〇こちゃんのコスプレイヤーさんが登場。ラブ○○ブファンの人が「にっこにこに~~」とオウム返しに返事をした。あぁ……すげぇ、何度も見た事あるけど、これはすげーわな。
「さーて、ここからは飛び入り参加の皆さんが登場します。では登壇し――おっとぉぉぉッ! これは早速コスプレイヤーの新しい風が吹き込んだのかぁぁッ!」
アナウンサーが驚きの声を上げた。その人が驚くほどって一体どんな人物なんだ?
「えっとぉー、エントリーナンバー八番――アーシェ・葵・アーガリアさんです!」
そう言った瞬間、アーシェが照れた様子で現れた。
「アーシェ!?」
俺は思わず、彼女の名前を言って驚いていた――
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