概要
渡月橋を臨む大通りから細い路地を
東に入ったところにある「旅」という看板がかかる小さな喫茶店。
ここからこの物語が始まる。
あなたもここで不思議な珈琲を飲んで、
いい旅、してみませんか?
第一部「イトウ ケンタロウ編」
連載中 2018年7月ー
2020年。
東京オリンピックが開催される年を生きる18歳のケンタロウは、偶然にも1994年へ旅に出ることに。その旅先で一人の高校生「美沙」と出会うことで彼の心は大きく変わっていく。
知り合いが誰もいない一人ぼっちの世界で、悩み考え、それでも強く前に進もうとする主人公の心を描いた青春ストーリーです。
「出会った人たちの温もりが全て僕の力になる」
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この物語はフィクション
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!不思議な喫茶店から始まる、一人の青年の成長物語。
「旅」という看板を掲げた不思議な喫茶店に踏み入れた主人公は、気がつくと26年前の1994年にタイムスリップしていました。そこで出会う人々を通して、彼はさまざまなことに気付き、成長していきます。
まず、最初に出会うのが美沙というヒロイン。彼女は、どこかミステリアスだけど、明るく元気で可愛らしい少女です。主人公と美沙がしだいに距離を縮めていく様子が甘々で、読んでいて和やかな気持ちになりました。
また、印象的だったのが、若かりし頃の自分の家族と出会う場面でした。自分がまだ生まれていない頃の家族と出会う主人公。嬉しさ半分戸惑い半分の心情が丁寧に描写されていて、主人公に思いを重ねつつ、私だったらど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!行きて帰りし? 青春タイムトラベル
2020年、京都嵐山。誘われるように入店した喫茶店『旅』。メニューの1つである「おふくろの味」を注文した主人公・ケンタロウは1994年にタイムスリップしてしまう。タイムスリップによって放り込まれた頼るつてのない世界。そこで美沙と名乗る同い年(18歳)の不思議な女の子と出会う。美沙の家に拾われる格好となったケンタロウはアルバイトを始め、多くの人々と心の交流をするなど、その世界で強く生きていく。さらに時を経るごとに美沙との間に特別な感情が募り、時空の狭間で彼の心は揺れ動くことにーー。
古都の趣や、1994年のノスタルジックな雰囲気が魅力的です。2020年との時代を繋ぐのは喫茶店で、そこには時代…続きを読む - ★★★ Excellent!!!取り戻せない過去を持つ人すべてに
最新41話まで拝読させて頂いてのレビューです。
舞台は旅情あふれる京都嵐山。不思議な喫茶店との出会いにより過去にタイムスリップした少年が、様々な人との出会いや触れ合いの中で自分と向き合い成長していく青春ストーリーです。
淡く切なく儚くて、だけど強く明るく前向きで。時空の狭間で揺れ動く主人公の心の機微が、古都の美しい景観に彩られ繊細且つ叙情豊かな心理描写で綴られています。
優しい世界観と人間模様でほっこり癒してくれるのが魅力。そこに描かれているのは、時空を越えた恋と家族のキズナ。切なさと優しさが入り混じり、胸を打ちます。自分は学生時代に京都で過ごしていたこともあり、過ぎ去りし日々を重ねな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!珈琲が誘う、幸せと切なさが彩る過去への旅と……
物語を拝読させて頂きながら感じ取るカケラの数々。
それは時に幸せ色のカケラであり、時には切なさに彩られた繊細な色。
懐かしい想いと、通り過ぎた日常の中の、忘れてしまった些細な温もり。
作者さまが紡がれます、言葉のひとつひとつが温かく、物語を読み進めていく中で心の中に染み込んでくる心地よさ。
それは何処かの喫茶店の窓際。
窓越しの陽だまりに包まれて、自由の中でくつろぐひと時によく似ています。
不思議な喫茶店。
珈琲をきっかけに、過去の世界を旅することになったなら。
あなたが抱く想いは希望でしょうか?
不安に包まれる中、助けてくれる誰かに出会えた時の、ほっとした気持ちと同時に、生まれ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この出来事は意味がある。
京都嵐山、『旅』という名の喫茶店。
趣を感じる店内。
引き寄せられたのは、
お店の魅力だけではなく、
不思議なエネルギーが働いたのではないでしょうか。
現れた三つのメニューは、
神秘的で、
不思議な店員との会話に。
いつの間にか、もうこの世界に、
惹き込まれてしまいます。
この出来事は意味がある。
ケンタロウは、次第に状況を掴みながら、
慎重に行動して行きます。
時折思い出す、昔聞いた母の言葉。
おじいちゃんの言葉。
ケンタロウが、立ち止まり、振り返る時、
思い出すのが、家族のかけてくれた言葉であること。
ふと胸が温かくなります。
出来事を通して、ケンタロウは、
普段…続きを読む - ★★★ Excellent!!!1994年にタイムスリップした高校生と家族との青春模様
この小説はまだ未完である。
だが読者のひとりとして、ラストに向けてもっと多くの人に読んで欲しいという思いは強くある。
少し長くなるが書かせていただく。
この作品は、喫茶店に入った高校生の少年賢太朗が、突然、1994年の故郷にタイムスリップして、和菓子屋を営む祖父母や両親、美沙という少女に出会うひと夏の青春模様である。
タイムスリップのジャンルの作品など、うんざりほどある。 ライト小説の定番といってよいだろう。
だかあえて言う。
この作品の主人公は、タイムスリップしなければいけなかったのだ。
すでに他界した母親。なつかしい気持ちはあるものの、必ずしもよい印象ばかりではない。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その珈琲は、僕を過去へ誘う。
旅先で、まるで自分を待っていてくれたかのように佇む喫茶店に出会ったことはありませんか?
これは、そんな喫茶店のような物語です。
京都嵐山に住む高校三年生の賢太朗は、「旅」という名の喫茶店で飲んだ一杯の珈琲をきっかけに、2020年から1994年へとタイムスリップします。
自分が生まれる八年前の世界で賢太朗が見つけた大切なものとは……。
過去の世界で賢太朗は、美沙という不思議な少女に救われ、彼女の輝くような明るさと優しさに惹かれてゆきます。
そして過去の人々との優しい暮らしが、賢太朗の心を癒やし、自分自身を見つめなおす助けとなってくれるのでした。
人は一人では生きられない。
わたしたちは…続きを読む