概要
関心がないんじゃないの。まだ、ないだけ。本気にさせたら、ヤバいわよ!
剣橋高校2年の小笠原広海は女性応援団長。この初夏までは、政治なんか関心のない普通の高校生だった。広海を変えたのは、18歳選挙権の導入。参政権の歴史は授業でも習ったが、別に望んでもいないのに“タダでくれる”なんてきっと何かウラがあるに違いない。級友と勉強会を始めると、高額な議員歳費や領収書不要の手当、最低25歳まで立候補もできないなど、現実の政治には理解しがたい「なぜ?」がいっぱい。そして、安保や改憲だけでなく、生徒会や部活など、身の回りにも政治があることを知り、関心は高まる。しかし、校外で「政治のヘン」を問う行動は、高校生の政治活動に敏感な学校にとっては厄介な存在だ。広海たちは勉強会の存続をかけて、受験への専念を求める教師チームと学園祭の公開ディベートで対決することに…。入門書的に軽いタッチ