これからの時代は「エレクトリックパンク」
「新しいネタが欲しいなー」
↓
「なら、魔法使いのファンタジーを作りたい」
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「魔法といえば、やっぱりイギリスだな」
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「イギリスなら、産業革命の19世紀だろ」
↓
「スチームパンク要素入れても、良いなぁ」
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「一度『スチームパンク』Wikipediaで見よっと」
↓
「『サイバーパンク』から派生したジャンルなのは、知っていました」
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「『スチームパンク以外にも、クロックパンクやディーゼルパンクという派生ジャンルもある。』まぁマイナーなサブジャンルだが、なんとなく聞いたことある(´・ω・`)」
↓
「『しかも日本では、鉄塔や電線、真空管などに傾倒するエレクトリックパンクなるものが、あるらしい。』それは知らん(゜ロ゜)」
↓
「しかも、めっちゃ気になる(゜ロ゜)!」
という経緯で一昨日に「エレクトリックパンク」なるものに興味を持ちました。
鉄塔や電柱にマニアックな興味を持つ人々が居ることは、なんとなく知っていました。
でもそれがSFのサブジャンルになるのか、すごいな。と興味が沸いてネットで検索しました。したのですが……。
全然ヒットしなかったです。ほんとにそんなジャンルがあるのかも怪しいくらい、マイナー中のマイナーっぽいです。たぶんジャンルとして成立するには作品数が少な過ぎて、言葉だけが一人歩きしているのでは。
なので、叫びます。
知っている人、居ますか(゜ロ゜)!?
◆◆◆
情報が無いなら無いで、せっかくだから、このジャンルがどんなものか考えてみたい。自分なりのエレクトリックパンクだ。
とりあえずスチームパンクの説明と対応させて、考えてみようと思う。
「イギリスのヴィクトリア朝(19世紀)がベースの世界観で、蒸気機関が過剰に発展した社会を描くジャンル」
スチームパンクって何? と聞かれたら、これぐらいの説明で大丈夫だと思う。となると。
【ガジェット】過剰に発展した蒸気機関
【場所】イギリス
【時代】ヴィクトリア朝(19世紀)
この三つが揃えば、なんとなくスチームパンクっぽいと言えると思う。
これと同じように、エレクトリックパンクっぽくなる【ガジェット】【場所】【時代】を考えよう。情報はWikipediaに書いてあった「鉄塔や電線、真空管などの電気工学的ガジェットに傾倒する」だけだけど、ガジェットは自ずと決まる。
【ガジェット】過剰に発展した電気工学的な何か
鉄塔や電線を過剰に発展させるなら、場所はたぶん日本だ。欧州では電線をほとんど地中化させているらしく、外国人は日本の大量の架空線に驚くらしい。他のアジアの国に比べても地中化は遅れてるんだって。
【場所】日本
時代は難しい。ガジェットごとにざっくり全盛期を調べる。
まず電柱。日本で電柱が増えたのは、戦後なんだそう。
戦前は「電線地中化」を考えていたらしいのだけど、空襲で焼け野原になったから手っ取り早く復興させるために、とりあえず廉価な電柱を採用。そしたら景気が良くなって、電力や電話の需要が急増したためにそのまま電柱が林立しちゃったという。
なんか「とりあえず」始めたのが、いつのまにか「あたりまえ」の風景になったようだ。
ということで、1950年代以降が妥当だと思う。
つぎは、真空管。真空管はテレビやラジオなど身近に使われていたらしいのだけど、1970年代にトランジスタに取って代わる形になって、表舞台から消え去ったという。
つまり時代はこうだ。
【時代】1950~70年代。
ざっくりだけど、これで出揃った。
【ガジェット】過剰に発展した電気製品
【場所】日本
【時代】1950~70年代。
この三つが揃えば「エレクトリックパンク」と言ってもいいとする。例外は認めまくる。
説明するならこうだ。
「エレクトリックパンクは、日本の戦後の昭和がベースの世界観で、鉄塔や電線、真空管など電気工学的ガジェットが過剰に発展した社会を描くジャンルだ」
どうだろう。僕なりのエレクトリックパンク。
SFに強い人達に、意見を聞きたい。
◆◆◆
昭和の風景に時代錯誤な技術をぶちこんで、SFをやるのか。──と、一応の結論をつけたところで話は変わるのですけど、僕にとっては昭和の風景は、ちょっと気味が悪い。
昭和をノスタルジックな風景として描く物語はブームになってました。なので、僕もよく見てきたんですけど、なぜか苦手でした。
現代に似ているけど現代じゃない。まったく異なる原理で動く時代が、平然とした顔で居る感じです。僕はあんたのこと知らんのに。
まるで、不気味の谷に落ちたロボットみたいな印象です。
同じように経験したことない過去なら、ヴィクトリア朝や大正ロマンくらい離れてくれると、もう異世界だと思えて楽しいんだけどなぁ。
でも年号も変わったことですし、過剰にエレクトリックな風景で昭和を描いたら、まだ苦手意識薄れるかも?
エレクトリックパンク。今後も情報収集しようと思います。あわよくば書きたいなぁー。
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