つくりかけのファンタジーに、意見がほしいです。パート3

 書けないといいながら、どんどん書けてくる。

 ノリに乗っているので、鉄は熱いうちに打てと、第三弾。

 ヤバい、ファンタジー楽しい、神になったようだぜ。


 パート1のアドバイスを踏まえ、物語の形は、ボーイ・ミーツ・ガールものにしようと考えています。

 主人公のボーイ(普通の子)が、『ガール(魔女?)の願い(未定)を叶えたい』という『切実な願い』を、世界設定(激化する空戦?)が阻んで『苦悩』する。

 なんやかんや解決策を見いだすが、犠牲もありそうで『葛藤』する!

 その内に、大事件(創世記『良い魔女』『悪い魔女』が関わるほど巨大)も巻き込んでいき、最後は「バルス!」的な何かで主人公が世界を救う!


 道筋がついてきました!(と言っていいのかな?)


 そして今回は、この異世界での、魔法の立場を説明する文章を作りました。

 アドバイスお願いします!


 ────────────────────


 灯炉ランタンの製造を担う工作舟「ウーイェイwww号」の食堂で、質素な飯を食べる少年と青年が居た。


「なぁ、お前んとこの灯炉ランタンの製造、止まってんだってな」


「うん。どこの商舟も、灯炉ランタンの資材を売り切れで、工程が前に進まないんだ」

 たいてい食堂で交わされるのは、足りない資源の話だった。ただでさえ時間の掛かる製品な上、受注生産なもんで、納期が気になる。

 なのに、ここ最近は資材がどこの商舟にも置いていない。

「誰が買いしめてんだろうな?」

「知らないよ。でも、商舟の奴等は口を揃えて『身元のよく分からない舟が、相場の倍以上で購入した』って」

 ますます怪しい。あんな資材を買うのは、同業者しかいない。ならば──。

「軍の奴等だな」

「え?」

「新聞を読め、少年。大規模な空戦があったんだよ。『玄風帯ブラークンド・ベルト七七の空戦』ってヤツ」

 ──玄風帯ブラークンド・ベルト七七の空戦。

 エイジア国艦隊の勝利に終わった、空戦の名称だ。「七七」という数字は、空戦の行われた経度を表している。


「何処かの国が、新しい灯炉戦列艦ランタルア・ロップを製造してんだろうな」

 軍が、灯炉ランタンを求めている。

 空で生きる為にではなく、死の大地に人々を突き落とす為に。


 ■


 少年が青年に質問をする。

「ねぇ、魔女ってどう思う?」


 この世界に数人しか存在しないと言われる、魔女。

 彼女達は『超常的なことわりの世界』を見通し、触れられる、特別な存在だ。


 しかし──。

「俺らには全く、関係のない奴等だ」

 学のない青年は、間髪を居れずに言う。今日こんにち、ほとんどの人々が魔女という存在を意識することはない。そして実際、何をしているかも知らない。

「うわ、有無を言わさぬ感じ……。じゃあ魔法は?」

「何に役立つか、よくわかんねぇ」

 少年は苦い顔をする。



 青年は続ける。

「というか、そもそも魔法なんて、ショボいし使えねぇじゃん、基本的に」

 そう、この世界の魔法は、とてもショボい代物なのだ。

 例えば、魔法で火を点そうとすると工程は──。


 原材料を調達する。

 調合する。

 呪文を唱える。

 印を結ぶ。

 文字を刻む。

 息を吹き掛ける。

 呪文を唱える(二回目)。

 印を結ぶ(二回目)。

 息を吹き掛ける(二回目)。

 火が何処からともなく現れる。


 といった非常にまどろっこしい手続きを踏む。

「だったら、マッチ使うだろ、普通」

「うん、まあ……ね」


「それに、新しい魔法の発明は、魔女しか出来ないだろ?」

 魔女だけが『超常的なことわりの世界』を見通して、魔法という事象の仕組みを理解できる。

 その為に、新しい魔法を発明できるのも、魔女だけなのだ。

 例えるならば、顕微鏡を持っている人間しか、ミクロの世界を理解することも扱いこなすこともできない、という感じだろうか。


「魔女しか発明できなくて、発明された魔法もまどろっこしくて役立たず、と来たもんだ。どんだけ特別で不思議なことが起こっても、役に立たなければ意味がない」


 しかし、少年は考える。

「でも、『良い魔女』は灯炉ランタンを発明したよね」

 創世記に記された『良い魔女』が、あの魔法を発明しなければ、人々が生き残れなかった。これは役に立ってる!

 なので、彼等のような職人にとって『良い魔女』とは、エンジニアリングの神様みたいな存在なのだが──。

「知ってるか、少年。『世の中のことわり、その一。何事にも例外があります』。まぁ、もしそのレベルの発明が、俺が生きているうちに成されたら、ちょっとは見直すけどな」

 現代における魔女の立場は、いささか低いようだ。


 『良い魔女』は、灯炉ランタンの製造方法を、正確に書物に記したとされていて、今も変わらずその技術は継承されている。

 その書物に書かれた手続き(とてもまどろっこしい!)を丁寧にこなせば、普通の人々(いくらか専門性を要する)も灯炉ランタンを製造できる。



 つまり、工作舟の彼等は、ひいては世界中の人々は、なぜ『灯炉ランタンが浮かぶのか』という根本的な原理が分からないままに、製造して利用している。


「だって、使わないと死んじゃうからな」


 ───────────────────


 今日はここまで。

 どうでしょうか。「魔法を使うくらいなら、科学に頼る」という基本的な姿勢が出来て、何でもありではなくなりました。

 ハイファンタジーにしながら、出来るかぎりドワーフとかドラゴンを出さない形にしようと思っています。

 疑問、アドバイスがあれば是非お願いします!



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