物語はキャラクターによって作られる、ということを実感する。


 なんとなく描きたいストーリーが浮かんだ。

 よし、書こう! なんて思って主人公に動きを当てていると

「こいつが、そんな動きするかな?」

 という疑問にぶち当たりました。


 やってほしい動きをするほどの動機が、主人公にない問題です。


 今書いているボーイミーツガールもので実感しました。


 日常から非日常へ、事件に巻き込まれるような形の主人公だと、イマイチ動きが鈍い。


 スパイものや悪党ものは描きやすいなぁなんて漠然と思ってましたが、その理由も分かりました。非日常的なシチュエーションそのものが彼らの日常で、動機を描くことをおざなりにしても、なんとなく成り立つからでしょう。


 日常から非日常へ踏み出す場合、能動的に動いてもらう為に、もう一個主人公の背景というかキャラの設定を増やさないとならないんだなと、ひとつ勉強になりました。


 物語を作る際に、大雑把に言えば、

 ①ストーリーに合わせてキャラを配置する。

 ②キャラクターのコミュニケーションからストーリーを生む。

 というパターンがあると思うんです。


 なんとなく①で僕は作るタイプだと思うんですけど、断然、②の方がストーリーとしてはバチッと決まるイメージがありますね。


 ストーリーに合わせてキャラを配置するパターンだとキャラ同士のやり取りが、どこか事務的で面白みに欠ける印象があります。コミュニケーションの結果がストーリーに全然反映されてない小説もたまにありますよね、説明の相間を空ける為だけに会話してる、とか。


 あー、キャラの心情に、気を使える人になりたい。


 キャラが動き出すって本当に有るのだろうなとも思いますし、そういう小説こそ面白いのだと思います。違和感がないってことだから。


 よし、どんどんキャラを深めていこう。

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