初の自主企画を立てたことについて。

 自主企画を初めて立てました。一度やってみたくて。


「求む、最高の一万字!」


 というタイトルです。「八千字から二万字未満の密度の濃い短編小説を読みたい」という企画趣旨です。


 自分で企画を立てながら言うのも変なんですが、たくさんある企画の中で、特別面白い企画ではありません。文字数くらいしか制限がないっていうのは。


 でも初めて企画を作ろうと思ったときに、まず一万字くらいを集める企画が浮かんだのです。



 そのキッカケが、半年くらい前に他のユーザーが主催していた「小さく完璧な小説を読もう」という企画でした。

 たしか二週間に一度、十八回くらい定期的に開催していた企画です。参加作品の中から主催者がオススメを近況ノートに書くと、他の方も感想を書きはじめて、という感じが凄い良いなって思っていました。

 しかも毎度毎度、参加している小説が力作揃いで、一万字もあれば、何でも書けるんじゃないかなと思ったりもしました。


 一回、参加したんです。自分なりに「小さく、完璧」ってこんな感じじゃないかなと作ってみて、でもオススメには選ばれませんでした( ゚皿゚)クソッ。

 じゃあ今度はもっと良くしようと考えて短編を完成させたときには、丁度タイミングを逃して、その企画が開催されなくなってしまいました。


 でも、それ以来「小さく、完璧」な小説を創っていきたいな、と思うようになりました。ここ半年の方針になったのは間違いないです。出来てるかは別ですけど( ̄皿 ̄;;。


 で、それを思い出して今回の企画です。

 当時のそれと、ほとんど企画内容は同じ。

 少しだけ変えて「小さく、完璧」ではなく「小さく、最高」な感じの短編を集めたいなと思います。


「最高っした!」


 と叫びたいです。



 ◆◇◆◇



 ところで、一万字っていう文字数、みんなにとってどういう意味を持つのでしょうか。

 公募で扱われるのは文字数は十万字前後のイメージ。ちょっとした意見や笑い話なら、一四〇字で事足ります。

 一万字というのは、何かを述べる分には結構多くて、売りものにするには少ない、半端な数字な気がします。


 半年前の自分は、一万文字でなんとなく今後目指すラインみたいなものに感じていました。

 当時は「二千字書ければ多く書けた」みたいな時期だったのでその文字数はあまりに遠く感じ、書ける人は凄いなと思ったり。

 また、文字数が少なすぎると「一般論とか一発ネタ、または何番煎じの話しか書けないかも」と焦ったり。

 人と違うものを書くにはある程度の文字数は必要だろう、それが一万字くらいかなと感じていました。


 

 でも最近では、もっと大きな意味合いがあるんじゃないかな、と思うようになっています。一万字から二万字程度の短編のモチーフやテーマを、長編小説によってもう一度、そして更に掘り下げて描く作家さんたちが居るよなぁと気づきました。


 言わば一万字くらいの短編は、長編の原石なのかもしれない。

 そう思いながら「小さく完璧な小説」を読んでいると、その人たちが今後書くかもしれない、もっともっと凄い小説を想像してワクワクするんです。


 今回の企画で、そんな小説が読めたら嬉しいなと思っています。



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