振り返り

 今日も書けない。


 理由は新作公開したばかりだからだ。やっぱりこのタイミングは、ほっと気が抜ける。新作は一万字越え。僕のひとつの目標だったので、とりあえず達成して嬉しい。


 しかしその反面、しんどかった一万字を平気で短編と呼び、十倍の長編をバンバン書き上げる猛者がたくさん世に居る事実に、改めて戦慄してます。


 ■


 そんな嫌な冷や汗を拭いながら、個人的な目標を達成したのだから、一度軽く振り返ってみようと思う。


 このエッセイを公開したのが2018年5月28日。

 それから三ヶ月の間に、五つの小説を投稿しました。


「豪雨、復讐、鉄パイプ。」

「戦場を馳せる、或るアンドロイドの履歴。」

「絶対青春ぶっ潰すマン Was Here !」

「ジャンクの園、慈母の國。」

「『異世界』も『未来』も『裏社会』もまとめてピンチなので、俺は物語をみっつ丸ごと救おうと思う。」


 上記の五つ。

 どうですか、タイトルのセンス。どうですか。

 これからタイトル数が増えたら、非公開にする作品もあると思うので、今コレを読んでいる人が、上記の小説は読めないかもしれません。


 だから、急いで! 急いで読んで!

 ついでにレビューも書いて!

(↑プライドをかなぐり捨てた宣伝)


 ■


「同じ『気分』を持つ人を見つける為に、まず投稿することから始めよう」

「一文字より二文字、二文字より三文字と、文字数は重ねよう」

 エッセイを書き始めた当初、気持ちはこんな感じでした。


 そんなシンプルな目標設定のもと、五月下旬から再始動して二千字の短編から始まり、やっと一万字を越えるモノが書けた。

 一日一話の連載もしてみた。プロットも作ってみたし、近況ノートで宣伝もしてみた。

 女性を主人公にしてみたり、登場人物をぶわっと増やしたり、やったことのないことを試した。

 底辺なりの進歩を感じた、この頃。


 一万字越えたモノが出来た時点で、僕的にはやりきった感がある。


 量は充分だと思う。

 何せ、梶井基次郎の「檸檬」は大体五千文字、太宰治の「走れメロス」は一万字程度だ。

 教科書に載る名文も、それくらいなのだから。


 となると、今度は量ばかりではなく質を良くしたいなんて考える。語彙を増やしたり、展開を工夫したり。たぶん、そんなところだろう。言うのは容易いけども。


 ただ、質を上げる以前に、どうやって質を測るのだろうか。


 時間かな?

 時間を掛けても工夫の仕方を間違えたら、意味がない。

 修辞の数かな?

 描写が簡潔になるか修辞を重ねるかは、作品の色合い次第じゃないのかな。

 推敲の回数?

 直感的に絶対重要だけど、それが全てでは無かろう。


 決定的なモノが見つからない。

 色んな要因が、並んでは絡まり、高め合い、足を引っ張り合い、影響して“質”を決めるんだろうな。


 複雑だ。僕は複雑な話は、嫌いだ。

 えぇい、もう、面倒くさい!

 もう、星の数としよう。暫定的に、そうしよう。


 宣伝の量や、連載している話数、自主企画の参加した数とか、親しい仲間の多さとか、いろんな要因があるだろうけど、シンプルな測り方で分かりやすい。


 それでいいや。


 ただし、そうなると、これを書いている時点(2018/8/27)では、「幕末SF短編集『人斬り伊蔵』」という2016年で更新を止めた作品(星26個)が、一番星が多く質が良いとなる。


 くそっ! 昔の俺がなぜか手強い。


 ■


 結局はつまり、公開するまで“質”は分からないということになる。

 数を撃たなければ分からない。


 質より量だ、多作であれ。そんな格言があるのは、発表しないと答えが出ないからなのかもしれない。


 よって、また「量を増やしていこうぜ!」という、シンプルな戦略に戻ることになる。


 よし。目指すは、。はじめてのおつかいを眺める感じで、暖かく見てて欲しいなー!



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