伏線厨
今日も小説を書けない。ノートを閉じ、ペンを置く。
最近は書きたいシーンが、ころころ思いついたりもするけど、物語の形にならない。特に、伏線が書けない。
伏線といえば、推理小説だけど、僕は推理小説はなぜか苦手である。読まず嫌いだ。謎が解けることよりも、謎を巡る冒険がみたい。パズルそのものより、パズルを巡る紆余曲折がみたい。そう思っているからかもしれない。
だか、しかし━━。
僕は、鮮やかな伏線の夢を見る。
作家としてやるなら、“あの体験”を起こしたいと夢に見ている。
中学生の頃だ。伊坂幸太郎の小説を読んだ時に、ビビビっと衝撃が走った。なんだこれは、なんてこった、凄いものを見てしまった。軽やかに回収されていく伏線を見て、僕は思う。
伏線こそ、エンタメだ。
伊坂幸太郎の短編集「チルドレン」に収録されている「チルドレンⅡ」は、初体験過ぎて、高揚が抑えられず一人で、すげぇすげぇと呟いていた。語彙力が吹っ飛ぶほど、ただすげぇ、マジすげぇと。
「さらりと記述されたコトが、後の物語の展開を決める重要なコトだった」
そんな描き方は、決まれば最高だが、web小説では優先順位は低くなると思う。なぜなら、Web小説は、流し読みを前提にしなければいけないから。タダで提供してるものは、読者に簡単に消費される。さらりとした記述は、そのまま忘れ去られて、あとになってもピンとこない。
書籍かWebか。媒体の違いは、伏線の難易度になる。小説の醍醐味だと思うのになぁ。Web小説での伏線は難しそうだ。いや、そもそも伏線が書けないと、悩んでいるのだった。
その辺、どう克服してるのだろうか。流石に創作の核心を突くものだから、簡単には教えられないだろうな。
伏線虎の巻が、何処かに転がってないだろうか。
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