概要
竜は必ず、世界の果てから落ちて来る
魔霧混じりの灰色雲に覆われた、死の国と呼ばれる赤き大地。志半ばで倒れた青年、ハロルドの姿があった。仇である赤銅色の竜を追って、空を目指していたはずだった。彼に惹かれ流星の如く飛来したのは、古代戦争の遺産兵器が一体――美しき群青色の竜、ミラだった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!荒廃した世界での、ふたりと仲間の物語
この物語は、主人公ハロルドが、家族の仇を探してゆくなかで、相棒となるミラやアストラノーツ社の仲間たちなど、様々な出会いを経て、驚き、戸惑い、そして救われていく、そんな物語です。
世界を巡りながら、明かされる謎には驚きもあり、結末はストンと胸に落ちる、そんな素敵な読後感がありました。
個人的におすすめしたいポイントは、舞台となる世界です。
この物語は、舞台となる世界――一度高度な文明が失われ、その残滓を手繰りながら人々が暮らしている――の異質さ、凄さ、不思議さ、面白さを存分に伝えてくれます。
それは、飛空艦「アステラス号」や空中要塞「プロメテス」にとどまらず、
竜がやってくる場所とされる「竜…続きを読む