第34話 最下層
光からクラスメイトのことを聞いてから数週間、空太はドローしたカードを合成しつつ迷宮へ潜っていた。迷宮攻略と合成の結果三人のレベルは格段に向上していた。
相田空太
Lv.15
HP:64/64
MP:46/46
攻撃力:34
防御力:28
素早さ:34
魔法:カード召喚Lv.4
癒術士フォーチュン
コスト:13
Lv.6
HP:240/240
攻撃力:100
スキル:①ヒールLv.4、②オールヒールLv.3
魔法使いルナ
コスト:13
Lv.6
HP:270/270
攻撃力:125
スキル:①雷撃Lv.4、②氷結Lv.3
12層を攻略した三人は13層への階段を見つけると、一旦態勢を整え足を進める。13層に降りると長い通路の奥に1つだけ大きな扉が見える。通路を進み扉をゆっくりと開けると中は静寂悩みが包み込んでいた。
「真っ暗ですね。うさぎさん、照らしてみることってできますか?」
フォーチュンが電気うさぎに部屋を照らしてみるようにお願いすると、電気うさぎは体から電気を発し球体を創り出す。球体が手のひらサイズまで大きくなると部屋の中へと球体を発射する。
「真っ暗だな」
「ですね。ありがとう、うさぎさん」
「この中を進むしかないな。みんな気を付けて行こう」
電気うさぎの創った球体で中が照らせないことが分かると、3人は真っ暗なまま部屋の中を進むことを決心し部屋の中へ足を踏み出す。三人が部屋の中に入ると扉がバタンと締まり真っ暗だった部屋に光が灯る。
明るくなった部屋の中心には電気うさぎの創り出した球体と同じくらいの大きさの水晶玉が台座に置かれてあった。
「あれ?この部屋の感じってもしかして……ボス戦?だとすればここが最下層になるのかな?」
空太が部屋の雰囲気について考えていると、横からルナが服を引っ張りながら話しかけてくる。
「空太。あそこにある水晶玉から大きな力を感じる。近づくなら気を付けて」
ルナに水晶の放つ力を伝えられると、空太は鞄の中からカードを数枚取り出し慎重に近づいていく。三人
が水晶玉まであと数メートルと迫ったその時、それまで台座の上に会った水晶玉が空中に浮かび上がる。
「わわっ。急に水晶玉が……」
「気を付けて、何か来る」
水晶玉が空太の背と同じくらいの高さまで浮かび上がると目を開けていられないくらいの光を放つ。とっさに目を瞑った三人が目を開けると、水晶玉の浮かんでいた場所には水晶玉を埋め込んだ杖を持つ一人の女性が立っていた。
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