第50話 テント
テントの中にはいると数人の冒険者がカウンターの前で並んでいたため、空太達も同じように列の最後尾に並ぶ。順番待ちの間に前に並んでいる冒険者を見ているとテントを返却する者、新しくテントを借りる者が見えた。しばらくすると前に並んでいた冒険者の列はなくなり、空太達の番となる。
「お待たせしました。本日はテントの貸し出しでしょうか?それとも返却でしょうか?」
「貸し出しでお願いします」
「かしこまりました。1日5大銅貨で1つのパーティーにつき1つの貸し出しとなっていますがよろしいでしょうか?」
空太はフォーチュンとルナの方をちらりと見ると2人は「大丈夫」というようにうなずく。
「はい、大丈夫です」
「ありがとうございます。料金の支払いなのですが冒険者依頼の報酬から引くことも出来ますがどうしますか?」
「それでお願いします」
「ありがとうございます。冒険者証をお借りしても大丈夫ですか?」
空太が冒険者証を渡すと店員は手元に置いてある魔法具に冒険者証をかざす。小声で呪文を唱えるとかざされた冒険者証がぼぅっと光りしばらくすると元に戻る。
「登録完了しました。ありがとうございます。少々お待ちください」
冒険者証を空太に渡すと店員はマジックバックからテントを一式と1枚の紙を取り出す。
「こちらをどうぞ。テントを建てる場所ですがこちらの紙に書いてあります」
「ありがとうございます」
空太はテントと場所の書かれた紙を受け取ると2人を連れて外に出る。もらった紙に書かれた場所に移動しテントの設営に取り掛かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます