第49話 野営地へ
「迷宮に行くのは明日からにしようと思うんだけど。今日は移動で疲れてるし、さっき聞いた野営地に行くのと露店を見て回ろうかなと」
「はい。確か露店の通りを過ぎたところにあるって言ってましたね」
冒険者ギルド出張所を出たところで空太がこの後の予定を提案する。提案を聞いたフォーチュンとルナはそれに賛同し空太について歩いていく。しばらく歩いていくと剣や盾を模した看板が掲げられた露店の前へたどり着いた。
一通り露店を見て回った三人はそのまま露店のある通りを抜けて歩いていく。通りを抜けるとすぐにそれらしき場所が見つかった。
「ここ……だよな?」
そう呟く空太の目に露店や冒険者ギルド出張所とは違った形のテントが張られているのが入ってきた。テントの周りでは冒険者たちが新しくテントを張ったり逆に撤去している様子が見える。
「テントがいっぱいですね。自分たちで建てるんでしょうか?」
「みたいだね。撤去している人もいるみたいだし」
空太と居フォーチュンが目の前の光景を見ながら話をしていると横で同じく見ていたルナが口を開く。
「空太、あそこ」
そう言いながらルナが指をさす。空太がルナの指さした先を見ると一つだけ看板のついたテントが見えた。しばらく見ていると何人かの冒険者がテントの中に入っていきテントの部品を持って出てくるのが見えた。
「あそこで借りれるのかな?ありがとう、ルナ」
空太はルナに礼を言うと2人を連れて看板のついてあるテントを目指して歩き始めた。
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