第39話 決着

「魔法で攻撃されたら1撃だけど、物理攻撃なら……」


 空太は目の前でひざまずく血縁の守護鎧のステータスを思い出す。



血縁の守護鎧

コスト:14

Lv.1

HP:200

攻撃力:25

スキル:①血縁の守護、②物理防御


血縁の守護……召喚された時にプレイヤーに50のダメージを与える。このカードが存在する場合、攻撃対象はこのカードになる。


物理防御……物理攻撃によるダメージが100減少する。代わりに魔法によるダメージが100増加する。




 空太が血縁の守護鎧のステータスを思い出している間にリブラルは深呼吸をし、もう一度手に持っている剣を構えなおす。そして空太に狙いを定めると、森の射手を倒した時と同じように一気に間合いを詰めて空太へ斬りかかる。

 リブラルの剣が振られる瞬間、空太の前にいた血縁の守護鎧が地面に突き刺していた剣を抜きリブラルの方へと振り向く。その瞬間、空太へと向かっていたリブラルの剣は軌道を変え血縁の守護鎧へと向かっていった。


「――剣が勝手に!?」


 リブラルは振るった剣が血縁の守護鎧にはじかれると、血縁の守護鎧からの反撃に後ろへ飛び間合いをとる。


「それならば……」


 リブラルは少し考えると、血縁の守護鎧から目を離し、ルナの方を見る。そして間合いを詰めようと駆け出すが……。


「足が勝手に」


 数歩進んだところで再び強制的に向きが変わるり、リブラルは血縁の守護鎧へと向かっていき剣をふるう。


 血縁の守護鎧と戦うリブラルに対して空太達は鎧に当たらないように攻撃していき、やがてリブラルは光の粒子となり消えていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る