第56話 環境
「暑い……」
顔から汗を滴らせながら空太が呟く。一緒に歩く2人の方にふと目をやると空太と同じように汗を滴らせ少し息を切らしながら歩くフォーチュンとルナの姿が見えた。
「今回はここまでにしようか」
空太はマジックバックから水の入った革袋を取り出し2人に渡しながらそう言うと、2人はコクコクとうなずきながらそれを受け取った。
「ありがとうございます」
「空太、ありがとう」
(レオさんが言っていたのってこの暑さのことだったのかな? 道はこれまでと同じ1本道なんだけど……これのせいだよな)
2人が水を飲んだり電気うさぎに水をあげている間、4層で出会ったレオ達の言葉を思い出しながら道の横を見る。そこにはゴポゴポと音をたてながら湧き出る溶岩の泉があった。
(これを登っていくのか。準備しないとな)
少し上を見上げると溶岩の泉を中心に上へと続く螺旋状の1本道が見え、空太は水を飲みながら今後の攻略のことを考える。水を飲み終えた3人は再び来た道を戻っていった。
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