大迷宮と戦争と

第46話 到着

「久しぶりに街の外へ出るな。リブラルを攻略してからは次の迷宮への準備しかしてないし……」


 大迷宮リブラルを攻略して数日後の朝、旅の準備を終えた空太達は副都の門の前に立っていた。門番に冒険者証を見せ三人は門をくぐり外へ出ると、王都やリブラルへと続く道と同じように草原と1本道が続いていた。


「とりあえずこの道をまっすぐ進んだらいいみたい」


「いよいよですね。えーとアレント……でしたっけ?」


「うん。火山の近くにあるみたいだけどあの山かな?煙も出てるし。地図を見る限りだと火山まで道が続いてる道だから歩いていたら着くと思う」


 空太は遠くに小さく見える山を指さしながら答える。指された山頂からは白い煙が立ち上っているのが見える。空太はすぅっと息を吸い込み深呼吸をすると2人を連れて歩き始めた。




「あれが入り口かな?それにしても思ってたよりも賑わってるんだな」


 道中魔物との戦闘をしながら遠くに見えた山あのふもとまで辿り着いた空太達を迎えたのは、リブラルの時のような看板ではなく大きな洞窟の入り口と冒険者、そしてその周りに広がる露店だった。


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