【魔族資料集】【前半】
現在確認されている魔族についての資料。
魔族の多くが光沢のある甲殻を備えており、昆虫などの節足動物を連想させる姿をしている。
【ウイルス型遺伝子改変魔族】
魔族が人間界の空気中に散布した超小型の魔族。人間の体内に侵入すると、一気に増殖して体を作り変えてしまう。他に存在するウイルスと同様、体内のマクロファージによって排除されることがほとんどだが、それが間に合わなかった人間は魔族の尖兵的な存在、死神へと体を作り変えられる。
体が死神になっていく過程は、まず虹彩に変化が出る。虹彩が虹色に輝き、発熱やだるさといった風邪に似た症状に襲われる。その数時間後には完全に自我を失い、死神への変身のために栄養補給を宿主に行わせる。「食べられる」と判断したものに飛びかかって貪り食らう。
そして、完全に死神になると上級魔族の命令に従い行動するようになる。
【死神】
魔族の階級制度の中で、最底辺に位置する魔族。上級魔族の護衛や斥候として行動することが多い。
光沢を放つ黒い甲殻に覆われ、発達した筋肉を持つ。人間のように二足歩行を可能としており、身体能力が高い。鋭い牙と、鎌のような巨大な鉤爪から、「死神」と形容されるようになった。
【
身体能力に優れた魔族。元人間の死神を指揮する役割を担っていることが多い。
筋肉が非常に特化し、装甲としても機能する。そのタックルを生身の人間が喰らうと、体の霧散は免れない。顔にはカブトムシのような巨大な角を持ち、角が大きいほどその力の強さを示す。
【
小鬼蟲の中で、最も階級の低い個体。とにかく数が多く、一匹一匹は弱いが囲まれると苦戦する。死神同様、集団で行動し、尖兵的な役割を担うことが多い。
死神よりもサイズが小さく、幼稚園児ほどの大きさである。黒い甲殻に覆われ、複眼がエメラルド色に輝く。
【
魔法能力に優れた、後方支援が得意な魔族。攻撃魔法から回復・補助魔法まで、幅広い種類の魔法を扱うことが可能。
外見は小鬼蟲兵士とあまり大差ないが、首元の甲殻が変化しており、フードを被っているように見える。
【
接近攻撃に特化した魔族。槍や幅広剣を装備していることが多く、戦闘の際は積極的に前線に出撃する。魔族ヒエラルキーの中では、上位であり、希少。
【
小鬼蟲の中でも、特異な姿をした種類。他の小鬼蟲を運搬・転送する能力がある。戦闘の際は、小鬼蟲たちの拠点ビーコン的な役割を果たす。
他の小鬼蟲と比べて圧倒的に大きく、全長は10メートル近くある。四足歩行で移動し、最高速度は時速40キロほど。背中を変形させて作られる瘤のようなものが、仲間を転送するために必要な構成体となる。
【
魔族の中で最底辺の弱小生物。他の魔族が持っている、硬い甲殻や牙や爪が全く見当たらない。人間の子どもに踏み潰されただけで絶命するくらいに弱々しい。
そのためか、作中で戦闘に参加することはほとんどない。
ただ食欲は旺盛であり、人間の食料庫を荒らすので注意が必要。
大きさは個体によって大差があり、大小様々だが最大でも50センチほどまでしか成長しない。体の硬度はゼリーと同程度。体表はぬるぬるしており、移動速度はかなり遅く、ナメクジほど。
【
超上級魔族。身体能力は魔法少女以上に高く、闇魔法にも優れている。
何百機という軍の爆撃機・戦闘機を沈め、米軍の魔族殲滅作戦を失敗させた。何人もの魔法少女を殺害しており、妖精たちからも恐れられている。
体長は2メートルほどで、人間に似た体格をしている。背中に自分の背丈と同じほどの羽が生えており、その羽が生み出す速度は音速にも達する。闇魔法を推進力としても利用する様子も確認されており、その光が「紫色の流星」のように見える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます