黒井真（くろいまこと）

横溝賞応募に向けて、プロット作成や進捗、トリック、小ネタの盛り込み方について、チャットノベル形式でAとZがやりとりします。 書き手の人で、特に公募への応募を考えたことのある人なら、…続きを読む

人間の業を具現化したような●●と、●●に操られる主人公の行動がグロ怖い！ ……だけれども。 これを怖いと感じるのは、書き手として主人公に共感できる部分が自分の中にあると認めざるを得…続きを読む

正直、きちんと解釈できているかというと自信ないです。ちょっとよくわからない部分もある……でも気になる……そして何度も読み返したくなる。そしてまた、読んでいる途中は頭がぐるぐるして、…続きを読む

隠されていた真実の見せ方がとても上手いため引き込まれました。後日談パートも「家族愛」っていう感じで良かったです。

人間の描写が秀逸です。いかにも電車の中にいそうな人々のやりとりを読んでいると、自分も乗り合わせているかのような臨場感を感じました。

ほのぼのした情景から一転してのホラー展開、ラストに全てが明かされるという王道ストーリーながら、描写が上手いので一気にラストまで読み進めてしまいました。正統派のホラーが読みたいという…続きを読む

深遠なテーマ性を感じさせる作品。経済の二極化、貧困の連鎖、差別などのキーワードが浮かび、胸に刺さるものがありました。

昨今話題になっていることもあり、霊も怪異も化け物も出てこないのに、じわっと怖いです。人間の持つ、闇の深さが一番怖いのかも、と考えさせられました。

ラストのグロテスクな描写は、読む人を選ぶかもしれない……のですがっ！　それでも、この作者さんの秀逸な描写の力は書き手の人には勉強になると思うのでお勧めしたい。あ、クトゥルフ好きの方…続きを読む

剽軽な語り口とタイトルから、きれいに騙されました。台詞の掛け合いが上手いので、伏線と回収がとても自然な流れでラストに繋がっているのが素晴らしいです。

劇中劇を挟んで、前半で出て来た伏線が後半できれいに回収されていて、そこから綺麗にラストに繋がっている構成が見事だと思いました。読後感も良く、温かな気持ちになれました。

ファンタジーのようでいて、教訓めいた部分もあり、子供から大人まで面白く読める作品だと思いました。

いい意味でタイトルを裏切る、ハリウッドSF映画のようなスケール感の大きいゾンビものでした。二つの菌が文明を滅ぼしたという設定にしたことで、放浪する主人公たちがさ迷う世界の描写が、よ…続きを読む

論文のような固めの文体と、学術的な側面から死者の蘇りににアプローチしようとしている語り手の姿勢が、リアリティを感じさせ、怖さが醸し出されていると感じました。

短いながらも、凝縮された抒情性を感じさせる美しい作品です。美しい雨の描写と切れ切れに手紙の文面を差し込む構成が秀逸。読み終えた時、心を揺さぶられるような感覚を覚えました。

＜自殺塔＞というアイデアが面白く、冒頭から引き込まれました。 そして、下から上へとどんどん塔を登っていく主人公の追体験をするかのような描写にぐいぐいと引き込まれました。 上がりきっ…続きを読む

こんなに冒頭とラストで印象の違うホラーもないと思う。いい意味で。 軽妙な会話、途中で差し込まれる零細出版社のリアル感や怪異についての理論的説明など、上手いなあと思う要素はいくつもあ…続きを読む

文学史に名を残す名作が、まさかのまさかに……。いや、これは本当に面白いです。二人の掛け合いもテンポよく、ラストの大オチも思わず「●●かーいっ！」と突っ込みたくなる見事さ。一読をおす…続きを読む

優秀な子供たちばかりで、奇跡とまで呼ばれた素晴らしいクラスの虚像が剥がれおち、生徒たちの本当の姿が徐々に明らかになっていく過程の描き方が上手く、引き込まれました。

ありえなくはないが、普通に暮らしていれば起きそうもない事件――そんなものに自分の家族が行き当たってしまったとき、人はどうするのか、何を考えるのか、そして何が明らかになるのか。 息…続きを読む

　VRやARをネタにしたSF小説はカクヨムにもいくつかありますが、それらをさらに一歩推し進めた「XR」技術を使ったSFモノ。この「XR」の「動かし方」に意外性があって、ちょっと驚き…続きを読む

お菓子のアソートパックのように、いろんな味わいのショートショートを楽しむことができます。ホラー（一番多い。このアソートパックのなかではプレーンに位置づけられる模様）、SF、コメディ…続きを読む

2015年の東京。渋谷駅再開発、SNS、投資家向けのIR情報――物語は、怪異やオカルトなどとは到底無縁に思われる、現代的な日常から始まる。 が、あるSNSの投稿をきっかけに、主人公…続きを読む

本作は、私たちに身近な存在である、カラスの観察記録であると同時に軽妙な筆致のエッセーでもある。 野生動物として適切な距離感を保ちつつ、時にはカラスと「カー」「カー」と、会話まででき…続きを読む

自死を選択する権利が認められた時代。生きづらさを抱え、主人公はある選択をするが…… という流れから始まるお話ですが、読んだ後しばらく考えさせられました。 功利主義と能力主義が跋扈…続きを読む

アメリカ議事堂選挙事件からコロナ対策まで、今、世間を賑わせている「陰暴論者」。ただの迷惑なお馬鹿さんとしてスルーしてしまいがちだが、このレポートでは、彼らを多角的に分類、分析し、さ…続きを読む

美しい花に秘めた悪意が、花言葉によってあらわになったとき……人の悪意が白日の下に暴かれるような感じがして、ぞわっとさせられます。 一話ずつが短くて読みやすいので、フォローしておいて…続きを読む

投稿サイトの無料小説とは思えないレベルの高さです。 文章もきっちりしていますし、史実を丁寧に調べた上で書かれていることが伺えます。 BL要素については好き嫌いが解れる部分かもしれま…続きを読む

あの名作がこんな展開に……めちゃめちゃジャンプの格闘マンガなのに、文体がエレガントっていうギャップも笑えます。 ――御仏結界（ミホトケ・フィールド） まずここで、私の笑いの結界…続きを読む

　これは……なんでしょうね、この真綿で首を絞められるような、胸が苦しくなるような、圧迫感のある怖さ。携帯の使えない、山奥の古い洋館、っていうシチュエーションもヤバい感じなんですが、…続きを読む

燃える太陽、人間を拒絶するアマゾン、人種の壁、貧富の格差、暴力がルールとなっている世界――。 もう初回から、あ、これヤバい奴だ、主人公が開けちゃいけない扉を開けちゃう奴だ――あなた…続きを読む

毎日、寝る前のリラックスタイムに読んでいます。そんなに重くなく、怖すぎないので、どなたでも気軽に楽しめるホラーです。

遠野にまつわる妖怪話と思いきや……なんと、話はいつのまにか殺人事件の謎を解くミステリーへ!? 第三話、事件が解決して河童の名誉が守られたところですが、この後の展開も楽しみです。 ひ…続きを読む

出だしの昭和初期の文学のような表現から、ぐっと引き込まれました。
最後の「こう来るか！」というオチも素晴らしい。
小説の面白さが、短い文章の中に凝縮されていると思います。

拡張し続ける横浜駅を超えた！　超ウルトラスーパード級大型ホームセンターの建築物SF。 し・か・も。 そこで●●するという、まさかの発想！ しかも店内には攻勢接客ロボットにドローン！…続きを読む

Ok Here We Go Again 当然超奇想だけど 全然無理とかねぇ 予想裏切る場面 すっげー期待だけ 転生無理そうなヤツ 舞台、現代。でも転生ゲットビルの下 逃避行は…続きを読む

冒頭で描かれる世界観は『1984年』を思わせる超管理主義的ディストピア、そして乱歩的な幻想と惑乱に満ちた文章により物語は進行し、やがて『パプリカ』のような混沌へと突き進む。 正直、…続きを読む

滲み、溢れるインド的混沌。 その中に詰め込まれた、猥雑と狂気とバカバカしさ。 そしてラストに待ち構える、膝の力がカクンと抜けるようなオチ。 読めばあなたも悟りの境地に辿り着けるかも…続きを読む

独英戦の最前線という極限状況下で、主人公の心情が、距離を以って表現されている点が興味深い。主人公は、故郷からも、友軍からも、さらには敵軍からも“離れた”存在として描かれている。が、…続きを読む

分かりやすく、エンタメ度の高いSF作品。 まず、タイムリミットものであること、そして現実世界の「●リ」や「アレ●サ」のような、想像しやすいAI像。そして最悪の最期ではないけれども、…続きを読む

「私」という概念のない世界――そこに流れる不穏な空気感は、近代人にとって自我というものがいかに必要不可欠なものかを改めて訴えかけてくる。 人と社会の関係について考えさせられる、かつ…続きを読む

カクヨムの中にはVRMMOを扱ったは結構あると思うのですが、この作品の特色はリアルな痛みを描いていることでしょう。 いわゆるチートスキルで俺TUEEEEEE系なものではありません。…続きを読む

テクノロジーと人との関わりについて、考えさせられる作品。
読了後、ふと足元を見れば、自分もこの小説に描かれている老婆と同じなのではないだろうか、そんな気もします。

ロボットや宇宙モノなどのSF系から童話を元にしたもの、 現代社会への風刺モノなど、内容は多岐にわたりますが、 どれもラストのオチに唸らせられます。 どのエピソードもコンパクトにま…続きを読む

冒頭からの予想を、大幅に超えてくるラスト。 少し怖いような、「え、でも、この後二人で幸せになる？　いや、そんな……」 とちょっと考えてしまうような、不思議な読後感。 読んだ後、思わ…続きを読む

どこから、どれを読んでも楽しいのですが、 わたしの一番のお気に入りは「寿司」。（3/10時点暫定順位） イカゾンビは美味しい説に、なんとなーく納得感を感じてしまうのは私だけでしょう…続きを読む

ビアスの『悪魔の辞典』を知らないと、「うん？」となるかもしれませんが、知っている人ならツボにハマること間違いなし！　いや、知らなくても、ミステリファンならあるある感でめっちゃ楽しめ…続きを読む

一話あたり100～200文字程度の短さで、ぐっと読む人を惹き付け、あるいは「あるある～」と思わせ、あるいは大笑いさせてくれます。
ちょっと毒のある笑いがお好みの方に、お勧め。

現代的な観点の笑いがふんだんに盛り込まれたギャグ小説。
ちょっと毒のある笑いがお好きな方にお勧め。