骨灰

作者 冲方丁/小説 野性時代

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★★★ Excellent!!!

内容はあえて書きません。読めば面白いことはわかるでしょうから。私が、みなさに読んで学んで欲しいのは、1話1話、計算されつくしたプロの構成の技です。エンターテイメント作家は読むべきです。ぜったいに。

建設現場で舞う有毒な白い粉と、人骨の灰…ふたつのイメージが重なって、それがジワジワと恐怖へみちびいてゆくのですが、なにげない日常の中に、「口が渇く」などの小さな違和感として描かれ、それはじょじょに大きな違和感へと変わってゆく。読むものをその恐怖へといざなってゆく。そのテクニック! 圧巻です!

現時点での最新話《20話》の、たたみかけるように《恐怖》がクライマックスに達してゆく描写は、本当にスゴイので、みなさん、ぜひ、読んで学んでみてください。

★★★ Excellent!!!

2015年の東京。渋谷駅再開発、SNS、投資家向けのIR情報――物語は、怪異やオカルトなどとは到底無縁に思われる、現代的な日常から始まる。
が、あるSNSの投稿をきっかけに、主人公は一気に呪いと怨嗟に満ちた、文字通りの暗闇深くへと誘われて行く。
ひたすらに熱と渇きが支配する地獄を描く「高熱ホラー」とでも呼ぶべき新ジャンルの恐怖小説。この熱量の高さに、あなたは耐えられるか?