概要
得体の知れない怪異と不条理が襲いくる――。鬼才放つ、戦慄の長編ホラー。
大手建設会社IR部の危機管理チームに務める松永光弘は、渋谷での再開発事業の現場調査に乗り出した。何者かが、建設現場の写真とともに『人骨が出た』等の誹謗中傷をSNSに投稿しているのだ。事実確認のため現場を訪れた光弘は、図面にない地下へ続く階段を見つける。下りた先には、骨が焼けたような臭いが立ち込め、乾燥した空気が漂う祭祀場があり――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!すべての『カクヨム』作家に読んで欲しい、プロの技!
内容はあえて書きません。読めば面白いことはわかるでしょうから。私が、みなさに読んで学んで欲しいのは、1話1話、計算されつくしたプロの構成の技です。エンターテイメント作家は読むべきです。ぜったいに。
建設現場で舞う有毒な白い粉と、人骨の灰…ふたつのイメージが重なって、それがジワジワと恐怖へみちびいてゆくのですが、なにげない日常の中に、「口が渇く」などの小さな違和感として描かれ、それはじょじょに大きな違和感へと変わってゆく。読むものをその恐怖へといざなってゆく。そのテクニック! 圧巻です!
現時点での最新話《20話》の、たたみかけるように《恐怖》がクライマックスに達してゆく描写は、本当にスゴ…続きを読む