デカルトを殺しにかかる思弁的SF

「私」という概念のない世界――そこに流れる不穏な空気感は、近代人にとって自我というものがいかに必要不可欠なものかを改めて訴えかけてくる。
人と社会の関係について考えさせられる、かつてないディストピア文学。