「右目の奥は、いつも空っぽ」【カクコン2021短編賞・参加作】

作者 シー・ノ

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★★★ Excellent!!!

人間の業を具現化したような●●と、●●に操られる主人公の行動がグロ怖い!
……だけれども。
これを怖いと感じるのは、書き手として主人公に共感できる部分が自分の中にあると認めざるを得ないからだという気もしてます。人間の本質的な業を描きながら怖さを表現する作者さんの手腕に拍手。

★★★ Excellent!!!

この作品では彫刻家にスポットライトが当たっていますが、これは小説家にも同じことが言えるなと思いました。テーマの部分でとても考えさせられました。
嫉妬はとても醜いものである。と同時に、なければいけない人たちもいて、そういうのが創作家というものなのかなと。

秀逸なのが、『怪奇的な怖さ』と『人間的な怖さ』の両方の怖さを同時に描いていること。それと、主人公の成長もしっかりとあるので、ホラーの要素を抜いたとしても読み物として成立していること。ホラーでごまかそうとしているのではなくて、完成されたエンタメ物語の中にホラーが描かれている。
だから読みごたえもあるし、読後感も良かったです。

★★★ Excellent!!!

人間国宝の彫刻家の祖父を持つ孫娘2人(比呂と美桜)と、悪魔のような「小人」が織りなすホラー作品です。

小人は、彫刻を良くする代わりに対価を寄こせという。

私はこの作品を読んで思いました。
クリエイターとして、この小人に誘惑されたら断れるだろうか? と。

自分の作品をより良くしたい、ライバルに勝ちたいと思うのは当然の事。
しかし、対価は自分に恐ろしい現象を起こしていく。

自分の作品への欲・そこに恐ろしくも囁き続ける小人。

小人や、対価を渡した時の文章表現がとても恐ろしく、ビジュアルを想像してぞわわっとしました。

さぁ、小人と取引をしてしまった二人の運命は────!?

★★★ Excellent!!!

文章であれ、形あるものであれ、何かを『創作』する人は、このお話に特別な “怖さ” を感じるのではないでしょうか。
確かに、書かれている事象そのものが怖いです。
でも。
登場する小人が囁く誘惑の言葉が、もしも自分に向けられたとしたら。
そう想像した時、惑わされない、迷わない、と言い切れる人が果たしてどれくらいおられるでしょう。
そう考えた時、また違う “怖さ” を感じるのでは、と思います。

是非お読みになって、今一度、自分が造るものの事を考えてみてください。

★★★ Excellent!!!

芸術、才能。
それは、ここに書かれている彫刻家だけの話ではない。
カクヨムで小説を書くことも、同じ狂気を内包してなんて、あっという気づきます。

ゾワリ、ゾワリと恐ろしさが伝わってくるホラー作品。

もともと、こうした心象風景を書かれるのが、うまい方と思っていましたが、さらに洗練されています。

お読みください。
ぞっとしてください。

怖いです。本当に怖いです。