正直、その発想はなかったと思わせる内容です。すごいですよこれ。
お話は、国語の教科書等で読むことができた芥川龍之介の「蜘蛛の糸」がベースとなっています。お釈迦様が「こいつ前世で一回だけ良い事したんだよな。じゃあチャンスくれたろ」と。蜘蛛の糸を垂らします。
しかしそこまでいったところで、あなたは頭を殴られるでしょう。
なぜならお釈迦様がその蜘蛛の糸のせいで地獄に叩き落され、蜘蛛の糸を掴んだ男にこう言われるんですよ。
「よう、お釈迦様。ぶっ飛ばしてやっからこっち来いや」
こいつはやべえ。その発想はなかったぞ。と思いましたね。
地の文による日本昔話風の世界観の構築。ところどころに見られる笑えるような単語(例:御仏結界(ミホトケフィールド)。そして全身筋肉ダルマの主人公と神の戦い。
ギャグ作品で使われる『勢い』をこれでもかというくらい用いた作品です。どうぞお読みください、僕は爆笑しました。