蜘蛛の糸 死闘篇

作者 かぎろ

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★★★ Excellent!!!

『蜘蛛の糸』の流れが、腑に落ちないのです。
期待させて落とす釈迦の、無慈悲なこと。
蜘蛛一匹逃してやった恩赦は、その程度なのか。それが小さな虫でなく、例えば人間だったら、垂らした糸はもっと太かったのか?
命は平等ってお題目は嘘なのか。教えてくれよ、お釈迦様……。国語の教科書を読み、そのような思いを少なからず抱いた方に、読んで貰いたいです。

★★★ Excellent!!!

あの名作がこんな展開に……めちゃめちゃジャンプの格闘マンガなのに、文体がエレガントっていうギャップも笑えます。

――御仏結界(ミホトケ・フィールド)

まずここで、私の笑いの結界が破られてございます。

――お釈迦様の呼吸が止まってございます

私の思考も停止でございます。

――御仏入滅波動砲(ミホトケ・エナジーストーム)

笑いのパワーワードの連打に、私のHPがゼロになりましてございます。

さくっと読める4000文字でものすごい満足感。お勧め!

★★★ Excellent!!!

 これ、ひとりのときに読まないと、白い目で見られますよ! だって、私、30回は「な ん だ こ れ (笑)」って呟きましたもん。
 一瞬、昨日買った少年誌の電子版なんじゃないかと疑いましたよね(そもそも買ってない)。これ、キャラデザしたら、絶対お釈迦様イケメン系なんだよなぁ……。

 読み始めて1分足らずで、貴方も作者様の無尽蔵のミホトケ・パワーに引き込まれるでしょう。――作者様、神超えてんじゃん(笑)。

★★★ Excellent!!!

こいつら絶対アホだ!!(褒め言葉)

丁寧な語り口調で非常にわかりやすい描写。元ネタが元ネタだけに雑に扱ったら文句つけるやつも多そうですが、そんな心配いらない。すっげー文章のクオリティ高い。

そしてその高いクオリティで繰り出されるバトルが、丁寧な口調と相まって腹筋にダイレクトで効きます。
目の付け所がとにかくすごい。あの作品をこんな熱いバトルにしてしまうとは。本人達は真面目そのものなんですが、見てるこっちからすればぶっ飛び具合が面白くて仕方ない名作です。

★★★ Excellent!!!

そういえば、菩薩だの仏だのって、さとりを開く過程で一回修羅道通って来てるんでしたかどうでしたか。そんな話を思い出しました。でも、この発想はなかった!

いえ、難しい話ではありません。ひと言で言えば、少年誌のバトル漫画です。熱いです。こういう話大好きです!!!

★★★ Excellent!!!

 正直、その発想はなかったと思わせる内容です。すごいですよこれ。
 お話は、国語の教科書等で読むことができた芥川龍之介の「蜘蛛の糸」がベースとなっています。お釈迦様が「こいつ前世で一回だけ良い事したんだよな。じゃあチャンスくれたろ」と。蜘蛛の糸を垂らします。
 しかしそこまでいったところで、あなたは頭を殴られるでしょう。
 なぜならお釈迦様がその蜘蛛の糸のせいで地獄に叩き落され、蜘蛛の糸を掴んだ男にこう言われるんですよ。
「よう、お釈迦様。ぶっ飛ばしてやっからこっち来いや」
 こいつはやべえ。その発想はなかったぞ。と思いましたね。
 地の文による日本昔話風の世界観の構築。ところどころに見られる笑えるような単語(例:御仏結界(ミホトケフィールド)。そして全身筋肉ダルマの主人公と神の戦い。
 ギャグ作品で使われる『勢い』をこれでもかというくらい用いた作品です。どうぞお読みください、僕は爆笑しました。