女性主人公は成人式に、かつてのクラスで集まっていた。小学校四年生の時のクラスは、本当に仲が良く、文武両道の成績を修めていた。そんなクラスのことを、今でもクラスの皆が誇りに思っていた。しかし、待っていたかつての担任の姿に、皆が驚愕する。そこには、かつてのイケメン先生の姿はなかった。
そしていよいよタイムカプセルを開けるときが来た。先生は出席番号順に、かつての生徒の番号と名前を呼んでいく。最後の39人目の主人公が呼ばれ、皆で将来の自分に宛てた手紙を読み始める。
しかし、先生はいるはずのない40人目の手紙を読み始める。
そこに書いてあったのは、かつて「奇跡のクラス」と呼ばれたクラスの、裏の顔だった。そして手紙を読み終えた先生はカッターを取り出して――?
何故、クラスは文武両道の奇跡のクラスだったのか?
果たして、40人目の生徒の存在とは?
心霊現象はもちろんだが、人間の怖さ、特に人間の集団心理が呼び起こす恐怖にスポットライトが当てられた作品でした。
是非、御一読ください。