身近なカラスも、よ~く観察すれば犬や猫に負けないキュートな存在なのです

本作は、私たちに身近な存在である、カラスの観察記録であると同時に軽妙な筆致のエッセーでもある。
野生動物として適切な距離感を保ちつつ、時にはカラスと「カー」「カー」と、会話までできてしまうのは、作者様の観察眼の鋭さと感性の繊細さ、そして何よりカラスへの愛情のなせる業。カラスと作者様双方の挙動に可笑しさとかわいらしさを感じる。
同時に、童謡を聞いているかのように感じさせる、文章の独特のリズム感もすばらしい。
読んだ後には、身近な生き物への愛情を感じ、温かな気持ちになれるだろう。

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