屍介護 -シカバネカイゴ-

作者 三浦晴海

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★★★ Excellent!!!

 これは……なんでしょうね、この真綿で首を絞められるような、胸が苦しくなるような、圧迫感のある怖さ。携帯の使えない、山奥の古い洋館、っていうシチュエーションもヤバい感じなんですが、医療器具の描写とか介護の動作の描写が、すごくきっちり描かれているのが、また怖い感じを増してきます。
 回を追うごとに怖さが増してくるので、それに比例して読めるエピソード数が減って来て、ビビりな私は、今(=25話あたり)は一度に一エピソード読むのがギリです。でも、続きが気になるので、読むのを止めようとは思いません。

★★★ Excellent!!!

カクヨムではホラーは滅多に読まなかった私ですが、数話を読んで、ものの見事に物語の中へと引き込まれていきました。

描写の緻密さなどは、他の方がレビューを書かれているので深くは触れませんが、文章に「寒気を覚えるほどの冷たさ」を感じました。

それだからこそ、謎が多い登場人物の会話が、浮き立って感じる。
小説とはこうあるものだとさえ、思いました。

これからの展開を楽しみにしています!

★★★ Excellent!!!

看護師から介護サービスの仕事に転職した栗谷茜。当初は訪問介護の仕事だと思われていたが、妙にアットホームな雰囲気を出す会社から言い渡された仕事内容は、住み込みでの介護だった。

勤務先となるのは携帯の電波も届かない山奥にある洋館。そこの主人である宮園妃倭子という女性を介護することになるのだが、彼女の介護をする際には絶対に守らなければいけない奇妙なルールがあった。それは……彼女の顔を絶対に見てはならないこと……。

顔を見せてはならないということで妃倭子は黒い袋を被せられており、こちらの言葉には一切反応せず、さらに食事は漏斗を使って口の中に生肉のミンチを流し込む……。明らかに異常な光景なのだが、この状況を当たり前のように受け入れているヘルパーたちも明らかにどうかしているし、さらに何やら秘密を隠している。当然茜の不安は募るばかりなのだが、屋敷の中では徐々に異変が起き始め……。

本作の素晴らしい点は、屋敷の主人の病状や彼女への介護の様子など、ひとつひとつの描写がとてもきめ細かいこと。描写の説得力が全体のリアリティの強度を高め、読んでいていろいろな意味で気分が悪くなってしまう。しかしそれでも先が気になって続きが読みたくなるからますますたちが悪い。
万人にオススメできる作品とは決して言えない。でも、こういうホラーが大好きな人、いるでしょう?


(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

丁寧な描写と読みやすさ、先の気になる展開で引き込まれます。こんな表現を思い付けるだなんて凄いなと思う部分もちらほら。

今はまだ(2021/7/7時点では)謎だらけですが、どんな真実が隠されているのか早く知りたくてたまりません。

ほぼ毎日更新していて凄いのに、僕は続きはよ!! って思ってしまいますf(^_^;

★★★ Excellent!!!

人里離れた屋敷で、不穏な仕事を強いられる主人公。それぞれ謎を抱えているらしき登場人物たち。

ややファンタジックな舞台装置の中で、介護・医療のパートは執拗なほどに精緻に描かれていて、そういった描写のコントラストが、読み手にめまいのような倒錯感と不安感を抱かせます。

他のレビュアー様も称賛されていますが、文体は自然体で力みがなく、とても読みやすいです。

個人的にはエドワード・ゴーリーの不気味な絵本を読んでいるような感覚になりました。続きが気になって仕方がない作品がまた一つ増えてしまいました……。

※7/4現在

★★★ Excellent!!!

茜が介護するのは、寝たきりの女性。にもかかわらず、世話をするのは食事と入浴と排泄のみ。いったいなぜ?
読み進めれば読み進めるほど、得たいの知れない恐怖がじわじわとやってくる。でも、謎が知りたいから読んでしまう。そんな作品です。
ホラー好きな方にも、ミステリー好きな方にもおすすめです。

★★★ Excellent!!!

 普段、ホラー作品が好きであちこち読みに行きますが、こちらの作品は霊的なものではなく、何とも表現し難い人間的な怖さが楽しめる作品だと思います。
 一気に「わっ!!」と来るのではなく、じわじわ迫ってくるような、ひとつひとつ解いていくような緊張感が個人的にとても好きです。
 全体的に簡潔且つ分かりやすい文章で表現されており、どういう状況なのか、また周囲の情景なども含めて頭に浮かんでくるような感覚です。
 茜ちゃんの思っている通りなのか、それとも……?

 あなたもこの独特の怖さを堪能してみませんか?

★★★ Excellent!!!

5話目まで読んでのレビューです。
本作を読んで最初に思ったことは、情景描写が素晴らしいということ。文章量が多くなりすぎない範囲で、クリティカルに情景を書き表している…非常にイメージしやすいと感じました。

作者様はプロの小説家なのでしょうか…?このまま小説として出版されててもおかしくないレベルです!

私もこんな表現ができるようになりたい…そう思わされます。

キャラクターの個性も行きすぎない程度に細分化されており、それが絶妙!
本当にあった出来事と、実在する人物をそのまま描いているとしか思えない世界観、素晴らしすぎます!