その異様な介護には、やはり震える真実があった……

じっくりと丁寧にストーリーが描かれた作品でした。


序盤の異様な介護とそこに携わる人々から受ける不気味さは、焦らずに書かれることで主人公・茜を通してこちらにも伝わってきそうです。

前半から中盤はジワリジワリと謎が浮かび上がり、そして忍び寄る恐怖があります。それは、ゆっくりとした進行で「これはどこに着地するんだ?」ともなりますが、だからこそ、後半にかけての急転直下の怒涛の展開の勢いに放心状態です笑。

真実が明らかになってすら、決してスッキリとはしない終わり方。
良い意味で後味の悪い。

この余韻はしばらく続きそう……

その他のおすすめレビュー

檻墓戊辰さんの他のおすすめレビュー13