小丘真知

ドッペルゲンガー。 自己像幻視とも呼ばれる超常現象の一つ。 自身のドッペルゲンガーをみたものは死ぬといわれているそうです。 とても有名なお話ですよね、ご存知でしょうか。 はいはい、…続きを読む

余計な場面を切り取り、過度な演出を排除し、過剰に恐怖を煽ることを禁じた優れた怪談の数々が、この書架にはずらりと並んでいます。 前提の見せ方、出発点、文章の流れや配置、言葉選びなど…続きを読む

「これはもう、死んでいるのではないですか？」 そうとしか思えない誰かを、介護するという矛盾。 生きている確信が持てない人間を介護するという仕事の正体とは？ この物語は、終始ぞわ…続きを読む

酩酊と蠱惑の魔術師。 悪役令嬢の脳を好む魔女、ビッツィー。 トロイメライとともに異世界に現れ、ビッツィーに拾われるノリコ。 二人が織りなす幻想的でダークでファンタジックな冒険活劇。…続きを読む

何言ってるか分からないと思いますけど、読めば分かりますから。 サムラァイ！ニンジャゲイシャテンプゥラァ！的日本理解に侵食されたアメリカン日本人が書いたハイテンションシャーク映画の…続きを読む

いつの間にか住み着いたモノ。 突然に訪れるナニカ。 ヒトの理解を超えた、目的も意図も分からない存在の話が この小説にはたくさん詰まっています。 なにより恐ろしいのは、そうしたモ…続きを読む

摩訶不思議な体験というのは しようと思ってできるものではありません。 機会、偶然の産物、あるいは運命。 人智を超えた何かに導かれるようにして、訪れてくるものではないでしょうか。 …続きを読む

小さい頃、いつも一緒にいてくれた。 名前も、顔も、夢中になって遊んだことも覚えている。 笑い方も、走り方も、どんなぬくもりだったかも。 全部鮮明に覚えていて、間違いなくいたはずなの…続きを読む

自主企画を始めるにあたって、ずいぶんと参考にさせていただきました。
このエッセイを読んで、楽しい企画をどんどん立ち上げていきましょう。

狂気に身を委ねた人間の思考は、やはり常人には理解できないようです。 ストーリーとして予想がついたのは、途中まででした。 一途な愛でつらぬき、心の安寧を取り戻した彼女の独白。 …続きを読む

想像上のカラスの目は、ぞっとするほど美しかった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－本文より－ ありふれた女子たちのお話かと思いきや 加減を知らない女子の怖さが描かれ…続きを読む

きっとソイツは、ずっと前から準備していた。 標的の行動パターンをくまなくリサーチした。 何をどうするかを入念に計画していた。 始める動機。 祝祭か、記念か。 あるいは正義の行動か…続きを読む

昔見かけたヒトで、バスに乗ってきて席に座ると、突然笑い出してはポカリスエットを一気飲みするという女性がいました。1本飲み終えると間髪入れずにカバンの中からポカリスエットを取り出して…続きを読む

壮大に描かれる怠惰な日常。情熱的な言い訳。無駄にポジティブな自己弁護。どれもこれもが自分にも当てはまる。わかる！わかるぞ！その気持ち！書くということは苦行であり、山登りのようでもあ…続きを読む

入り方や話の進め方が、定番の怪談にある構成に思われて一回騙されました。怪談が好きな人ほどこの話、好きだと思います。

世界の終わりを告げるかのような専門家の言葉でもなく、いたずらに危機感と悲壮感を煽るマスコミ報道をなぞるものでもない。あの日、ダイヤモンドプリンセスの2週間を経験した当事者として、冷…続きを読む

鬱蒼とした森の深いところを歩いている時の不安。 高い湿度を保った陰鬱とした雰囲気が、読者に纏わりついてくる。 文章によって脳内に再生される映像は、ノイズと灰色と夜の黒で描かれる。 …続きを読む

日常に溶け込む怪異に慣れてしまってはいけない。きっと理由があって、それは生きる私たちの想像を超えている。その本当の理由に気づいたときには、もう遅いのだ。

「四谷怪談」の祟りは有名ですが、あの怪談話が創作であることは意外に知られていないかもしれません。作り話なのに現実に干渉してくるのもまた怪異。この話も、そんな怪異を呼び寄せてしまう災…続きを読む

カクヨムを始めたころは、何を読んだらいいのか分からなくて途方にくれてました。膨大な量の小説。右を見ても左を見ても異世界転生ものばかりw 星が多いからといって必ずしも自分に合うとは限…続きを読む

駅で突如起こる狂乱。線路へ誘う声。その輪郭は魔そのもの。業が連鎖し、負をまとい、死の循環に巻き込まれていく人々の断末魔を目の当たりにして、電車に乗りたくなくなりました。 （「駅に潜…続きを読む

もしかするとこの手紙は、これからあなたの元に送られてくるかもしれませんよ？

現実感のない日常。気怠さと退屈。描写されている世界は本当に現実なんだろうか。突然現れる女の子も外務省の男も、そのやりとりも、本当は夢なんじゃないか。現実とも非現実ともとれるあいまい…続きを読む

おずおずと、でも何か御し難いものを内に秘めて、中島みゆきの曲「ファイト！」のようにゆっくりと静かに始まっていったかと思いきや。雑多に、カオスに、日常と非日常を行ったり来たりして、総…続きを読む

ネットでアメリカの生活について検索しても、なんかファッショニスタがどうのとか、アメリカの朝食には必ずオレンジジュースがとか、聞こえのいいものばっかりでした。もっと生活に根ざした生々…続きを読む