とくによかった話をいくつかピックアップします。
「第37話 地蔵の頭」…どういうことですか!?(ラスト一文に対して)
神秘性より、人間の姿を形取っているのに別のなにかの習性をならっている不気味がまさります。
「第204話 鬼じゃない」…そんなことをしておきながら、タイトルが「鬼じゃない」。
××だからいつでも我慢できるわけじゃないし、××だから腹を立てる。世知辛い。
「第332話 螺旋階段を使った、一番楽な方法」…最後の一文に恐怖と納得が入り混じって、なんともいえない爽快さを味わいました。
「第632話 ○○の可能性」…言われてみればその通りだ!本当に恐ろしいのは…あなたですよね?
「第752話 廃屋でケーキを食べると人体の味になる」…タイトルでもう優勝。この設定も興味を引き立てられ、好奇心が刺激されました。
どの話も興味を引き立てられるショートホラーです。
ぜひ、あなたのお気に入りを探してみてください!
余計な場面を切り取り、過度な演出を排除し、過剰に恐怖を煽ることを禁じた優れた怪談の数々が、この書架にはずらりと並んでいます。
前提の見せ方、出発点、文章の流れや配置、言葉選びなどなど。
読者を巧みにミスリードし、結末に小さくない驚きが用意されていることは間違いありません。
読めば、140字という文字数によって脳髄を刺激され、幻想的で不条理で、そしてとても恐ろしい映像が精神に伝送されることでしょう。
怖いものを見たくはないですか?
異形になってみたくはないですか?
斬ったり斬られたりすることに興味はおありですか?
食べてみたくはないですか?
食べられたいと思ったことはないですか?
そのどれもが、この書架で体験することが可能です。