概要
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- ★★ Very Good!!どちらさま?
在りし日の愛猫との記憶、懐かしさと共に質感を持って現れたその霊。こう聞くとじつに心温まる展開だと感じながら、そう では ない。
終盤に大きなひっくり返しが起きる。整理して考えてみると、これはYを介したムギ(猫)の飼い主(真)がいだく観念ではないかと察する。畳部屋が古いものとしてフローリング床と対比されるように、そのような生活様式がなかったY以前の誰かとしか思えない記憶これ即ちムギの飼い主ではないか。
そうするとここにムギの霊体、その飼い主の霊(?)、他者の記憶をあてがわれたY、その話を聞かされる語り手、といくつもの層がこの小さい関係性の中に見受けられる。もっと言うと伝聞、都市伝説…続きを読む