母猫

前半はただ単に読み物として、金縛りとか、幽霊の気配とか、そういう話だろうと思って読んでいた。だが後半に行くにしたがって違和感が大きくなっていく。なんだろうこの緊迫感。丁寧に描写され…続きを読む

始めは話のペースがゆっくりで、「どういう話なの？」と思わされます。次に「あれっ？さっき一瞬異常なこと起こってたよね？なんで日常に戻ってるの」という印象に変化します。 普段は最後ま…続きを読む

呪い系民俗学ホラーを期待して来たのですが、推理、パニック、裏切りそしてアクションも加わる娯楽作でした！ 序盤いきなり公衆の面前で派手に死人が出るし、警察も地元の人も不穏で無尊な態…続きを読む

怪異を蒐集する話にもかかわらず、このお話はとても現実的。怪異が大好きな詩織さんも実は怪異をどんどん紐解いて、実際はこうだったと結論に導く側。黄色いコートの女とか、学校にひっそり存在…続きを読む

悪い人やいやな人が出てこないお話です。中学までという親との約束で涙ながらに配信者をやめしまった主人公は、Vtuberのオーディションに合格してVtuberとして活動を始めます。母親…続きを読む

この話を終わりまで読んだとき、奇妙な清涼感を感じた。文章は素晴らしく読みやすいし、私好みの怪異探求ものなのだけど、それだけではなく、展開への期待が次への　↓　を押させた。 主人公米…続きを読む

脊髄反射で答えてしまう怖さです。
何がマトモで何が怪異か、平気でひっくり返るのです。

文章を書き、読んでもらうことに関して、マーケティングなどの視点から語られてたり、書き続けるためにどうするか、真摯に現実的に、あるいはテクニカルに考えを述べておられます。書き手なら共…続きを読む

全くこの小説の登場人物は、殺すことしか考えてないのだろうか。 始終悪態ばかりついている主人公。相手の術とはいえ恋している間も殺意は忘れない。いったいなんで皆主人公のことを呪い殺そう…続きを読む

屍を…介護？ タイトルだけで十ニ分に怖いのに、携帯も通じない山奥の洋館で、頭に袋を被った奥様に漏斗で生のミンチ肉を食べさせる簡単なお仕事ですよ。館には言葉を発しない坊ちゃん。２人…続きを読む

私も同じような経験あるよ！
……と前半を読んで思ってたんですが。

そう来ましたか。

どんでん返しがキリリと決まっております。

他に似たものを見つけられない世界のフォークロア集。柳田國男が世界中をフィールドワークしていたらこんな感じだったろうか、と思わせる。幽霊譚あり、ゾッとする実話あり、海外の奇妙な迷信話…続きを読む

おかしいの。ふつうのショートホラーと思って読み始めるんだけど、他にこれと似たものがない。設定が同じでも違うところに落ちる。普通の日常が一気に怖くなる、多分これがコオリノ節なんだと思…続きを読む

小説と、叙述トリッククイズと解説が一緒になった作品。日本人の読解力が下がっている、とか言われる今こそ読むべき！
短いし解説もわかりやすいよ。皆で読んで話し合ったら楽しいと思う。

これだよ！私の読みたいものは！
コーヒー、スウィーツ、そして推理。
しかも推理部分も凡庸じゃない。
正直これで100話くらい書いて欲しい。

幾多のホラーショートストーリーを消費してきた私ですが、この作品は得体が知れません。だって「ほとんどが創作ですので安心してお読みください」ってどれが創作じゃないのか考えると、もう………続きを読む

寄生虫が丁寧な口調の女性なのが面白かった。
因果応報ならいいのだけど…
最後の3行でえ？！となった。
ところでアニサキスって宿主なしで泳いで生き残れるの？

教科書に載っていそうな、児童文学っぽい作品。でも最後に謎が残る。ああ、気になる。一体何をそそのかされたんだろう

独特のノリがある作品です。
主人公の名前、スペルアウトするところとか、クラスメイトの反応の描写でウケたの私だけじゃ無いですよね。

　大人の恋のような、戦友のような、それ以上のつながりがある人たちのお話しです。 　もしかしてこれは、誰かのリアル？私が死ぬときにこんな風にお別れできる友人が、居たらいいのに！と思わ…続きを読む

トリビア系読み物？として興味深い。
実録系怖い話やオカルトとはちょっと違う、世の中の不思議や疑問に目を向けさせられる作品です。

武士が何処から？とかもとの時代に戻る？とか一切関係なく、「私」は淡々と武士との生活を受け入れている。もはや小三男児とオカンである。そしてそれに癒される〜。こういうのでいいんだよ。こ…続きを読む

たった1話のエッセイでレビューすべきかどうか迷ったんですが、作者さんにエールを送る意味で書きます。忘れるから文章にする、のはわたしもよくやります。歳なのでね。1話ごとにほんの短いタ…続きを読む

サラッとしてうすら寒い。正統派百物語です。読みやすいですね。さて100話読んだら何が起こるのか…。 …とか最初のレビューで書いたのですが、10話ごとに登場する、友人の話が気になって…続きを読む

おいしい店が急にまずくなる。あるある。
そしてそれが復活、あまりない。作者の喜びがしかとつたわります。

恐怖の果てに笑い。控えめな語り口でおりなす現代の民話。まるで幽霊が梁に頭をぶつけるのを見たような居心地。読み進むほどに確信は深まりレビューを書かずに居られなかった。

数々の怖がりさんを救ってきた、寺生まれのTさんがここに！いや、Tさんたち、かな？初めて角川スニーカー文庫を読んだ時のようなワクワク感。高校生で寺生まれのTくんと視える後輩、真弓ちゃ…続きを読む

読みやすい文章だなあ。登場人物も学生だし、テーマもバレンタイン。ふんふん言って読んでたら最後何あれ？！殺人？自然死？何で？！と一気に脈拍が上がりました。

実話だからか、恐怖譚を読み慣れた人には予想外の展開だったり、謎が残ったままだったり。そこが面白い。

何故だろう？この人の一言で思い起こされるいろんな記憶。ああ、これがあるあるか！何も思いつかないとき、空っぽになったとき、そんなときに読むと良いです。

明確な目的を決め、リサーチし、有効な方法を考え、すぐ試す姿勢が小気味よい。この筆者の考え方は、小説の執筆以外にも応用できそうである。

淡々と綴られているのに、線香の香り、田舎の葬式や法事特有の情景が、まざまざと浮かびあがります。怪異の原因も、正体も明かされる事はなく、更に謎も残ったままなのに、これは夢や妄想ではな…続きを読む

ホラーに癒しを求める私には理想的な怪談。幾多のショートホラーを読み漁った中でもこれ以上に読みやすい作品はない。星二つなのはさらっとしているから、もっとがっつり怖がりたいとか、＋αの…続きを読む