なんだろう、この緊迫感は

前半はただ単に読み物として、金縛りとか、幽霊の気配とか、そういう話だろうと思って読んでいた。だが後半に行くにしたがって違和感が大きくなっていく。なんだろうこの緊迫感。丁寧に描写された子供の日常。記憶を掘り起こしながら描いたかのような筆致。ヒリヒリするような恐怖が伝わってきた。

何か具体的に恐ろしいことが起ったわけでもないのに。

しかもそれを自分の子で確かめますか。
そこもちょっぴりホラーでした。