母猫

筆者、知人が遭遇した「奇人」とのエピソードや、実際に起きた事件を元に執筆した奇談集。 ちょっと変わったホラー作品を読みたい時におすすめです。 ※1話完結型の短編で、どの話からで…

ふと、ドライブレコーダーを見てしまう瞬間ってありませんか？ モニターに映っているのは、実際に目で見た映像と同じですか？

　都会と田舎の嫌なところを混ぜっ返したような町。噂が回るのは早いし、ヒエラルキーは強固で、古い信仰を残しつつ、都会らしさに憧れる子供達。――貴女は昔からそうでした。物事の後先を考…

数年前に書いたものですが、ウミガメのスープの自主企画を見てアップしておくことにしました。 オチが通じるといいんですが……

電車の中で起こった事件。包丁で刺されたオレは運よく死なずにすんだ。しかし、その瞬間から始まる非日常の数時間。その経験と事件からの教訓をお伝えする。 ★ 本作品は「小説家になろう…

祖父の葬式に参列するため、初めて母の故郷に行った私は不思議な風習を体験することになる。 「88歳で亡くなったら体に生米を詰める」 「寝ずの番は女の身内が一人で行う」 そしてその晩…

「自由とは、どんな味がするんだろうね？」 領土侵攻における、ある家族の話。

人形町の裏手にあるその坂は「生首坂」と謂われている。 　その謂れは戦時中の昭和の初め、学徒出陣できなかったひとりの学生が仲間たちの戦死に懊悩して祠を覆う楠の枝で縊死したこ…

弟は6年前に変質者に殺された。何故弟が殺されたのか。私は記憶をたどりながら、先輩とともに事件の真実にたどり着く。

　田中良二は大阪空町堀付近のくぐり戸の馬門がある二階建ての格子窓がある古風めかしい長屋に住んでいる。彼の趣味は新居でウイスキーを飲みながら買い漁った古書を独り読むことである。 　…

カクヨムコン7　 短編特別賞受賞 小説投稿サイトに自作を投稿している博子は、偶然にも喫茶店にて大学時代の知人と再会し席を共にすることとなった。 その際、知人は自身が体験した『怖…

大手建設会社IR部の危機管理チームに務める松永光弘は、渋谷での再開発事業の現場調査に乗り出した。何者かが、建設現場の写真とともに『人骨が出た』等の誹謗中傷をSNSに投稿しているの…

“歌う宇宙船”の修理工である僕は、四年に一度、人工星の管理人にして唯一の住人であるマチコさんの元を訪れる。 宇宙の片隅で交わされた、なんでもない一日の物語。 ※「小説家になろ…

この文章は前作「ゾンビスーツ・よしお」の執筆中に考えた事を、とりとめもなく思いだして書くものです。「ゾンビスーツ・よしお」を読んでいないと意味が分からない文章です。ネタバレも大量…

犬とオオカミの間 (entre chien et loup)： 日没のひととき・黄昏 パリのこと、フランスのこと。日常の風景。思ったこと。 そういうのを短い文章にしたものです。…

中学までは、高校に入学さえすれば憧れの青春を満喫できると踏んでいた土御門士郎。 そのような淡い夢を抱いていた少年は高校に入学後――いや、《《入部後》》にその希望を打ち砕かれてしま…

玄関内が猛烈にゾンビ臭くなってきたが、あとには引けねえなと思っているし餓死したくないし臭すぎて心が折れそうになるけれども、それにつけてもこのナッツ臭、いや違うな、ただのナッツを焼…

「入っちゃいけない場所」を舞台としたホラー短編集。 足を一歩踏み入れたら、そこは常識の通用しない世界。 覗いてみたくありませんか？ あなたはきっと、目を、奪われることでしょ…

夕暮れを歩きながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくにゲームの世は住みにくい。カクカクのポリゴンならなおさらだ。

朝、学校に向かうぼくは、玄関先で立ち往生。扉を開けるとぼくの死体。玄関先で大混乱。ぼくは恐怖で蒼ざめる。ぼくの死体も蒼ざめる。ぼくの思考が踊り出す。

オチもなく、怖くもない、体験談です。 思い出したら、更新

小学校五年生の僕は、気がついたら知らないところで誰かに拘束されていた。一体どうしてこんなことになったんだろう……。 爬虫類が苦手な方はご注意ください。 子供への暴力描写がありま…

大阪府高槻市。私が生まれ育った街。歴史の息吹が宿る場所。 市内に点在する史跡を訪ねて、のんびり、てくてく、歩いてみると、子供の頃には気付かなかった郷土の魅力を再発見──ああ、や…

未開の場所だからこそ、見ることができる存在もあるのかもしれません。

　――貴方に、この世界の真実を教えます。 　――きっと、貴方の世界は、このノートを読む前と後では一変しているでしょう。 　――全てが信じられなくなるでしょう。 　――貴方には、そ…

　23歳のグルメライター、沙奈が遭遇する事件を描くミステリー。ちなみに筆者はグルメライターです☆グルメな人、ミステリー好き必見！ 　最初に　グルメライターの事件簿「中国茶をめぐ…

その病院は、「出る」らしい。 一日検査入院をすることになった僕は、担当看護師からある怪談を聞かされる。 それは、夜な夜な入院した患者の元に現れ、耳元で「ハズレ」と囁く不気味な幽霊…

病気が全身に及び、骨がうずくようになること。また、その症状。 悪い状態から容易に抜け出せないこと。 2021/4/14（水）に「ほねがらみ」と改題し、幻冬舎より単行本発売決定…

ゲーム会社で働く『僕』の周りで起こる奇妙な出来事。 ゲーム開発にまつわる怪談/奇譚をまとめた一話完結の短編集です。 （超不定期更新です……。すみません……） ----------…

どんなに気を付けていても異常者から逃れられない栄子。 栄子はこのまま地獄に堕ちてしまうのか。

古書店店主×幼馴染大学生のＢＬサスペンスミステリー。 古書店『現世堂（うつしよどう）』の店主・檜山正樹。三十歳でありながら総白髪と全身に酷い火傷痕を持つ彼は、古書の他に一風変わ…

アメリカに住んでいた頃、斜め向かいの家の前にあるベンチに座っていた不可思議なばあさんは、常に同じ言葉を歌うように呟くだけだった。 そのばあさんは、霊感に悩む幼い頃の筆者に、大切な…

失礼します。二人漫才の小話です。男女問わず、お好きなコンビを想像して読んで頂けましたら幸いです。

There would be no society if living together depended upon understanding each other.

「どこの国がおすすめですか？」 彼の答えは既に決まっていたようだ。 「カナダのバンクーバー」 彼は一瞬の迷いもなく、そう答えた。 「じゃあ、そこ行ってみます！」 僕も一瞬の迷いな…

　”僕”は家の裏庭にある祠に、たまに供え物をしていた。 　ある日、”僕”は気が付いた。 　この祠に供えた物は、目を離すといつの間にか消え失せている。 　お菓子も、果物も、ジュース…

小中高の国語の教科書で見覚えのあるあの先生。 きっとわかる、イメージだけで語ってみましょう！ ファンや尊敬している方には激怒されるかも・・・ ちょっとマニアックな角度から一般…

量子コンピューターおばあちゃん　 量子コンピューターおばあちゃん イェイイェイぼくは大好きさ

ヘンゼルは激怒していました。 それは幼少期、妹と散歩に出かけたときに、お菓子の家で魔女に妹を拐われたからです。 だから復讐を決意し、大きくなったヘンゼルは、漸く見つけたお菓子の…

　鎌倉にある、時が止ったような昔の佇まいを残す、どこか懐かしい古い町並み。 大学を中退した主人公が営む古本屋には、不思議な同居人がいた。 鎌倉を舞台に巻き起こる、怪奇談の数々…

突然、相方の母国に移住する羽目になった関西人の私。大好きな大阪を離れ向かった先は、アメリカ合衆国バージニア州。『南部州』『旧自治領（Old Dominion）』と呼ばれるその土地…

宿題嫌いなメイは今日もクラスの男子に混じって野球に参加している。カキーン！　あ、やばい。この飛距離は…と、フェンスを越えてしまい、ボールを探していると聴こえてくるのだ。「こっちへ…

　社内システムをワンオペしていた佐藤愛は、社長交代を機に解雇予告を受ける。 「正気ですか？」 「コスプレ女が一人で管理できるシステムなど誰にでも管理できるだろう」 　退職後、…

じっちゃんの急な思い付きで、僕らは三鷹の方にある、武蔵野の森公園に行くことになった。

レディ・リュパンの犯行を、あなたは止めることができますか？

これは、もういない俺の両隣の家に住んでいた人たちの話である。 （この話はフィクションです）

カンバスに描かれた見目麗しい裸婦像。それはまるで生きているようだった…。

【都市伝説って我が身に降りかかると悲惨】三十代独身の彼女は、自宅で起こる怪現象に気がつく。そのうちおさまるだろうと放置していたが、その現象は少しずつ、進行していっていた……。 …

小学生の頃、絵だけは得意だった僕は、将来画家か漫画家になろうと思っていた。だがそんなある日、自分より絵の上手い福井君が転校してきて、環境が変わり始める。