伏線が豊富で、どこまでも見てしまう

山奥の屋敷にて任されたのは、奇妙な病気を患った人間の介護。周辺地域には行方不明者、奇妙な伝承、携帯電話の繋がらない山奥――当然、平和な展開などあり得ない。何も起きないはずがなく、主人公は身の回りで起きる事件に巻き込まれてしまいます。

「あ、やっぱりここ、ヤバいところだ」

と思わせる伏線があちこちに散りばめられており、物語の奥へ奥へ引き込まれます。

「あの頭の袋は絶対取るなよ!」

と良心的な読者なら思うのですが、一方で「何が起きるのか見てみたいから取って欲しい」という規律を破りたい心理的リアクタンスに駆られます。

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