読みやすい文章で、各章短めながら起承転結がはっきりしたつくりで安定的に面白い。
しかもキャラが立っていて、尿路結石等覚えやすい特徴が付与されている。その上、各章ごとに必要な説明がなされている。
こんな気分転換な読むのに持ってこいな短編集、なかなかありませんよ!
調子悪い時に深呼吸代わりに読んでます。
ありがたいです。
俺様探偵とヘタレヤクザのバディですが、二人とも頼りがいと可愛げがあって読んでいるとどんどん好きになっていきます。
これから二人がどんな怪異に出会うのか、どんな魅力をみせてくれるのか、のんびり楽しみにしております!
飄々としていてシニカルな探偵、火鳥と、粗暴だけれど人情を併せ持つ怖がりなヤクザ、水瀬という、正反対の二人が織りなす軽妙なやりとりが読んでいて楽しいです。
退魔師ものとも、単なる怪異譚とも違う、いわばオカルト遭遇バディものといったところでしょうか。二人とも一般人とまではいかないまでも、特別な力はなく、視えない者が視える程度の人間、というところがそうさせているのですが、そんな二人が軽妙なやりとりを交わしつつ、火鳥が論理的に、水瀬が暴力的に怪異と戦っていくのが魅力的ですね。
エピソードの中にはやりきれなくなってしまうような話もありますが、どんな時も決してブレない二人の姿勢や、シニカルなユーモアが清涼剤として機能しているので、軽やかに読み進められます。
今後、Kファイルにどんな事件が綴られていくのか、とても楽しみです。