月と太陽のアリア〜王女は敵国で恋を知る〜

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（218文字）

情景が浮かぶ、分かりやすく読みやすい文章と魅力的なキャラクターが織りなす物語です。
逆境に立ち向かうヒロインが敵国で恋をする…のですが、王国や令嬢の話にありがちなご都合主義のラブストーリーではなく、一筋縄ではいかない恋模様が魅力的です。
ヒロインは恋に恋する乙女ではないし、相手も簡単にヒロインに心を開きません。リアリティのある心の動きが物語に深みを与えています。
おもしろいです！
続きも期待してお待ちしています。

属国となってしまった故国の復興を目指す王女のお話です。

長い年月の中で、平穏な発展を続けていた三つの国家。

しかし、なんの前触れもなく侵攻を開始した帝国によって、主人公は愛する故郷からの脱出を余儀なくされます。

帝国の魔の手から逃れるために、あえて帝国の城下町に移り住んだ主人公。彼女は王国の未来のために、情報収集を始めます。

けれど、元来の性格のためか、色々とドジを踏んでしまいます。そうして縁を繋いでしまったのは一人の男性。

彼と主人公はどういった関係に進んでいくのか。

ぜひ読んでみてください。

序盤の勢いのつかみがよかったです。一話の文字数が少なく、それでいてわかりやすい文章でした。

恋愛ものはあまり読まないのですが、今後の展開を匂わせつつ、まだまだ進展がありそうな導入は素晴らしいと思いました。続きを読ませたいと思わせる力があります。

Xの方で教えてくださりありがとうございました。