花惑う少女は幻想スローライフの物語を紡ぐ

この世を巡る風や海流が最後に訪れる、あらゆるものの終着点、最果て島。
最果て島に住むただ一人の人間、少女リリィには悩みがある。

亡くなった人を埋めると、死者の心臓から花が咲いてしまうのだ。

死者の心臓から咲く花は、最果て島の生活必需品。
リリィは奇跡の花を咲かせる人間として、島に住む者たちから絶賛されている。

リリィは花が咲くたびに、死者の気持ちが蔑ろにされているようで納得できずにうつむく。

悩んで落ち込み、顔を上げれば素敵な仲間と幻想が待っている。
落ち込んでも前を向けるのは、君のおかげ。

とりとめのない島の日常は、今日も不思議でいっぱいだ。