舞台は最果ての島。流れるような美しい文章に、浮かんでくる情景は幻想的です。そこで暮らすリリィは記録係として、島のいろいろを記録しながら過ごします。物語は死者の入った棺が流れつくところからはじまります。リリィの相棒は黒毛狼のロアですが、二人の信頼関係や愛が伝わってきます。その関係性にも心温まり、この二人の関係性がいつまでも続くことを願うばかりです。雪の島で生きる少女と狼のスローライフ、ぜひお楽しみください!
最果ての島に住むリリィと狼のロアがのんびり暮らすお話です。最果ての島は不思議なことがいっぱい起きていて、メルヘンチックな世界が広がるので、そういったことが好きな人にはお勧めです。ただ、本当にのんびりスローラライフするだけなので、激しいドラマを求めるタイプの人にはお勧めしないです。だらだらと平和を楽しむタイプの小説ですので、それが読みたい方にお勧めです。