概要
彼の名は【薔薇】――呪われし少年を溶かすのは愛か血か。
ふらりと訪れた王都の博物館で「世界で最も美しい屍体」と呼ばれる少年を見たエレナ。以来ひとめぼれでもしてしまったかのように彼のことばかりが気になり、毎日のように通い詰めてしまう。
仕事の都合で王都を離れることになったエレナは、会えなくなってしまった少年のことを思い出しながら日々を過ごしていた――ある日、雇い主である老婦人ミセス・カーターから博物館に所蔵されていた「死体」が盗まれたという話を聞くまでは。
その晩、ミセス・カーターのもとをこの世のものとは思えないほどに美しい少年が訪れ、親切な老婦人は彼を招き入れてしまう。
ただエレナだけがその少年、ルーヴェンが博物館に展示されていた「この世で最も美しい屍体」であることに気がついていたのだった……。
仕事の都合で王都を離れることになったエレナは、会えなくなってしまった少年のことを思い出しながら日々を過ごしていた――ある日、雇い主である老婦人ミセス・カーターから博物館に所蔵されていた「死体」が盗まれたという話を聞くまでは。
その晩、ミセス・カーターのもとをこの世のものとは思えないほどに美しい少年が訪れ、親切な老婦人は彼を招き入れてしまう。
ただエレナだけがその少年、ルーヴェンが博物館に展示されていた「この世で最も美しい屍体」であることに気がついていたのだった……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい少年の魔と、聖母のようなヒロインと
博物館に収められた世界でもっとも美しい屍体。
そんな衝撃的なシーンから始まる物語です。
屍体、といっても、それはまるで眠っているかのように見える、一人の美しい少年なのです。
この美しい少年に魅せられ、博物館に通っていたヒロインのエレナですが、失業して新しい仕事を探さなければならなくなったため、博物館のある王都を離れ、田舎に向かいます。
やがてヒロインの元にふらりと姿を現す、美しい少年。
少年の正体に気づきつつも、エレナは少年を迎え入れます。
少年がこの世ならぬ存在である限り、今後エレナには選択の時がやってくるように感じます。
それは、こちら側(人の世界)にとどまるのか、それとも、あち…続きを読む