概要
源一族は力を失い、霊力のある娘を鬼に差し出すことで自分たちの身を守ってきた。
不幸続きの源一族を守るために、結葉が鬼の花嫁に選ばれた。だが結葉は、自分が嫁ぐ相手が鬼であることを知らない。
本家の当主である源光造の出世祝いの宴で、結葉は宮間紅炎に出会う。
紅炎は結葉に「結婚のこと、わかっています。私に任せてください。奪いに行きます」と話す。
清少納言の枕草子、四十三段。「蓑虫。いとあはれなり」から始まる純愛物語。それと、危険な四角関係。
✢第46話で第一部終わりです。第二部、準備中
参考文献:日本の鬼図鑑 青幻舎
日本の鬼大百科 西東社
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!深い縁を持つ二人の、純度の高い和風恋愛物語
前世からの強固な縁を持つ二人。
想い合う心の強さは、きっと誰よりも強い。
それでも、二人の愛には大きな障害があって――
恋愛物語の名手・そわ香さんが綴る、和風純愛物語がこちらです。
この作品の魅力は、しっかりと資料を調べられたうえで、鬼の伝説を主軸にされている地に足のついたところ。
作品に奥行きが生まれて、より味わいが増しています。
酒呑童子とか、源頼光などと聞いて、目を輝かせたくなる方々も多いはず!
また、きらびやかな西洋風の宮廷物語も素敵なのですが、こちらのような和風大正ものの、慎ましくて雅な雰囲気も新鮮で読みごたえがあります。
主人公結葉のどこまでも美しい心や、彼女の相手となる紅炎…続きを読む - ★★★ Excellent!!!二人の絆が千年の時を越えて――大正純愛ファンタジー🍁
孤独な女と捨てられた鬼の子が出会う。
いっしょに暮らしていたところ、女は鬼の子を迎えに来た鬼に殺された。「葉と葉が重なるように」再会を祈りながら永遠の別れ……。
時は大正へ。
平安時代、源一族は、鬼を討伐した英雄。だけどふりかかる家系因縁による災難。一族の安泰・存続のため、代々霊力のある源家の血をひく娘を「鬼の花嫁」として捧げることになっていた。
大正時代になってもその因習は変わらず主人公の源結葉は花嫁に選ばれてしまう。失意の中、あやかし討伐をする特殊部隊の間宮紅炎と出会う。会ったことがあるような、遠い記憶とともに紅炎に心惹かれる結葉。
そわ香さまの魅力はなんといっても恋愛です(〃▽〃…続きを読む - ★★★ Excellent!!!貴方を奪いにいく——。時を超えた千年の恋、鬼の花嫁をめぐる大正浪漫譚
激重感情を抱えた美青年と、純真無垢でひたむきな少女——。作者の遊井そわ香さんは、純愛溺愛小説を得意とし、誰もが応援したくなる二人の恋愛模様を細やかに描かれています。そうきたか、と感心したのは、舞台設定の妙。平安と大正、二つの時代が絶妙に重なり合い、時を超えた物語世界が紡がれていきます。
さて鬼を狩る男・宮間紅炎は凛々しい軍服から大正モダンな洋装まで着こなすイケメンぶり。普段は冷静にして冷酷な彼が、運命の相手である結葉を前にすると、甘い台詞と態度を隠そうともしない。そのミスマッチに心を揺さぶられます。頼光四天王と酒呑童子、日本刀、枕草子といった物語を彩る様々な小道具も興味深く、安心してお勧め…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大正あやかし純愛ストーリーに危険な四角関係がミックス!!
【あらすじ】平安時代に鬼退治で名を馳せた源一族。時は経ち大正時代。すっかり落ちぶれた源一族は霊力のある一族の娘を鬼の花嫁として差し出すことで生き延びてきた。運悪く花嫁に選ばれた結葉には過去の記憶が。イケメン軍人の宮間紅炎との出会いで過去の因縁が動き出す。
おすすめポイント①…平安時代と大正時代、時代を越える壮大なストーリー。鬼退治で有名な源頼光の伝説をベースにした鬼や怪異が活躍。平安時代の空気感と大正時代の空気感を両方味わえるお得な物語です。平安時代から続く因縁がリアルに描き出されて没入感が味わえます。
おすすめポイント②…純愛プラス四角関係。主人公とクール(?)なイケメンとの純愛がキュ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!忌まわしい世界の中に紅一点のように灯る、時を超えた男女の出会い
保身のために自分よりも力の強い相手に媚び、身内から人身御供を差し出すというのは古来から変わらない人間の負の営みなのかもしれません。自分たちが安泰であれば犠牲になるものに関しては目をつぶることができる。このお話は大正時代を舞台にしたファンタジーですが、ストーリーの縦糸になるのは源家の習わしの醜さ。鬼という存在が「悪役」であれば、「人間は卑怯な善人」ともいえるでしょう。
そして横糸になるのがその醜さの中に紅一点のように灯る、時を超えた男女の出会い。冒頭でのエピソードが鍵となって、懐かしい残像のように何度も蘇ってきます。
鬼に嫁ぐことを余儀なくされるヒロインを中心に、立場や家という壁、そして嫉妬や…続きを読む - ★★★ Excellent!!!頼り方も甘え方も知らない少女は、時を超えた想いに触れていく
枯れ葉や枝でできた衣をまとう蓑虫。そんな蓑虫を、清少納言は『枕草子』で「鬼が生んだ子」と見立てています。親に捨てられたことに気づかない蓑虫の子が鳴く様はいみじうあはれなり。そのエピソードを踏まえて、捨てられた鬼に手を差し伸べる一人の女の在りし日の記憶を持ってくるところも、心に沁みわたる粋なはからいと言えるでしょう。
葉と葉が重なるように、私の命がまたあなたに重なりますよう。また会えますよう。
鬼の子との再会を祈ってから時は流れ、大正の世。
鬼を退治した英雄・源頼光の血を受け継ぐ本家に、分家の娘である結葉が住むことになりました。一族のための結婚が決まっている結葉は、顔も素性も知らない相手と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本当に怖いのは、『鬼』か『人』か。そして愛は『鬼』に勝てるのか!?
主人公の結葉は、一族の繁栄のために『鬼』の花嫁になる事を強いられます。
それは代々続いて来た鬼と一族との因縁で。
それを断ち切る存在、『鬼』を倒そうとする宮間様と結葉は出会います。そして結葉と宮間様は想い合います。
このお話、ただ鬼を倒して溺愛ルンルンってわけじゃありません。
その過程こそ、味があり深みがあり素晴らしいものなのです。
人は心に『鬼』を飼う事があります。この作品の中にも、心に鬼を飼ってしまう者が現れます。
それは嫉妬からか、恋慕からなのか……。
本当に怖いのは、力を持った『鬼』なのでしょうか? それとも心に鬼を飼ってしまう『人』なのでしょうか?
私は『人』こそ怖いと思っ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「葉と葉が重なるように」——時を超えて巡り合う、愛と因縁の物語。
鬼退治の英雄・源頼光の末裔でありながら、一族のため「鬼の花嫁」として捧げられる運命の少女・結葉。
その前に現れる、圧倒的な存在感の男・宮間紅炎——導入から一気に掴まれました。
大正のモダンな空気を纏いつつ、根底に流れるのは平安から続く血塗られた因縁と執念。
設定がシリアスで重厚だからこそ、物語に逃げ場のない緊張感があって、ページをめくる手が止まりません。
それなのに、紅炎が口を開いた瞬間に空気がひっくり返るのがたまらないです。
「奪いに行きます」と言い切る激重な溺愛が強引で不器用で、ドキドキさせられっぱなし。
光造との軽妙なやり取りにも救われて、この闇と光の配合が大好きです。
綾女の嫉…続きを読む - ★★★ Excellent!!!鬼のために辛い決断を迫られる。心をゆさぶる恋愛小説です。
この作品をひと言であらわすなら、甘さと切なさを高次元で両立させた和風恋愛ファンタジー作品と言えるでしょう。
主人公の結葉は平安時代に鬼退治をした源頼光の子孫です。霊力をもつ彼女は、一族のために鬼の花嫁として差し出されることが決定されました。
花嫁とは聞こえがいいですが、実際は……。ここからは、ネタバレになりますので、そこは本編を読まれて驚いてください。
さて、結葉は周囲の男性から熱愛されています。
作品の登場人物である綾女に言わせれば、特段の魅力もない女らしいのですが、彼女を情熱的に愛する男たちは、ひとりだけではありません。
その中でもとくに、宮間紅炎は彼女への愛情を惜し…続きを読む