概要

借金まみれの吉原芸者、蛇神に請われあやかしたちに芸を披露することに。
時は大正。天涯孤独の八重は、吉原にて桔梗という芸名で唄に三味線、踊りで身を立てる芸者である。
ある日、家に雷が落ちて瞬く間に火災となり、八重は何もかもを失ってしまった。

元々独り立ちした時や世話になった姐さんの葬儀代などで借金が嵩んでいた八重。
三味線と、今身につけているもの以外何もない。
その上家まで失っては首でも括るしかない。

絶望し、隅田川で入水を考えた八重であるが、そこに龍来屋という茶屋の主人が現れ、ひとまずうちに来いと言ってもらい、屋根の下で眠れることになり……。

八重はまだ知らない。

主人は「皓月(こうげつ)」という名の隅田川に繋がるお堀の主の大蛇であることを。
偶然助けた子蛇が、皓月の配下であったことを。
お茶屋「龍来屋」は仮の姿で、本当は人の世で「人間のふり」をして暮…続きを読む
  • 完結済39
  • 120,835文字
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