このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(314文字)
小さな桜姫、その食べっぷりは思わず笑ってしまう程です。そんな桜姫、大食いなだけでなく強さもあります!そんな桜姫と陰陽師・伍のやり取りも是非見守ってみることをお勧めします!
夜がまだ闇を保っていたその昔……人知れず、あやしのモノから人々を守る存在がおりました。 これは、命がけで大切なものを守る陰陽寮の人々と、強く美しい龍の姫君の、非日常な日常物語。 浪漫あり、ほのぼのあり、恐怖あり……とても素敵な物語です。 お読みになれば、その面白さに納得していただけると思います。
独尊的ですが、実は人情に厚い一寸法師のような十二単の姫君です。陰陽師の館に居候中にも係わらず、ご飯は爆盛。平安の陰陽師の生活も垣間見える冒険活劇です。心優しい相棒のような陰陽師への、深い想いを感じる結末にほっこりさせられます。
のっけから小っちゃい姫君が登場します。手乗りといっていいぐらい、小っちゃい姫君が。でもその姫君、すっごい大食漢です!……平安時代という「世界」に突如現れた、この小っちゃい姫君、桜姫。こんな姫君がいる時点で、何かが起こるという予感です!そしてこのお話は、そんな彼女と、彼女のお世話(?)をする見習い陰陽師とその仲間たちが織り成す、スラップスティックな怨霊退治のお話です。源氏物語という平安文学の金字塔にチャレンジしたことのある作者ならではの、この独特な平安時代という「世界」の描写が光ります!ぜひ、ご一読を!
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