概要
司書さんじゃなくて、死書官!?
12歳の誕生日、花咲ことはに1通の封筒が届く。
封筒の中に入っていたのは、白紙の便せん1枚と1つの古びたカギ。
それは3年前に突然いなくなったママからだった。
ことはは、これがなんのカギなのかを調べようと家中のカギ穴にさしてみるのだけど、なかなか見つからない。
夜になりすっかりそのことを忘れていると、突然カギと白紙の便せんが光って、文字が浮かび上がった。
『“死神図書館”の入り口』
そして地図に書かれた場所へ行くと、そこには、たくさんの本と、作りもののお人形みたいな、真っ黒なワンピースを着た謎の女の子がいて……
最年少死書官・花咲ことはと死神図書館の管理人・トトの違法死書を巡る現代ファンタジー
※第10回角川つばさ文庫小説賞応募作品です。
封筒の中に入っていたのは、白紙の便せん1枚と1つの古びたカギ。
それは3年前に突然いなくなったママからだった。
ことはは、これがなんのカギなのかを調べようと家中のカギ穴にさしてみるのだけど、なかなか見つからない。
夜になりすっかりそのことを忘れていると、突然カギと白紙の便せんが光って、文字が浮かび上がった。
『“死神図書館”の入り口』
そして地図に書かれた場所へ行くと、そこには、たくさんの本と、作りもののお人形みたいな、真っ黒なワンピースを着た謎の女の子がいて……
最年少死書官・花咲ことはと死神図書館の管理人・トトの違法死書を巡る現代ファンタジー
※第10回角川つばさ文庫小説賞応募作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!児童文学ということは、最も読者が多いエンターテイメントということ。
このお話は児童文学です。
児童文学とは、子供が楽しめるお話です。ですが子供だけの物ではありません。
大人のためのものでもあります。
ハリー・ポッターシリーズは、図書館では児童図書のコーナーにあります。
つまりはそういうことです。
児童文学とは、子供騙しではないのです。
すべての人が、その素敵な物語に騙されて夢中になってしまう、最高のエンターテイメントなのです。
主人公のことはは小学生です。小学生なのですが、ちょっと信じられないくらいの過酷な運命を背負わされてしまいます。
でも、明るく前向きです。そしてとても正しい。正しくあろうとする女の子です。
そして、そんなこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!司書じゃありません、“死書”官です!
主人公は小学六年生である普通の女の子、花咲ことは。
彼女の母親は“し書”をしていたが、三年前のある日、突如姿を消してしまう。
まだ幼い彼女にとって、それは非常にショックな出来事だっただろう。
しかし、彼女の十二歳の誕生日。
家のポストに、失踪したはずの彼女の母から一通の封筒が届く。
その中身は白紙の便箋と、一つの謎の古びた鍵だった……。
というエピローグから始まる、この物語。
司書ではなく、人間の一生を記録した死書を扱う死神のような仕事を、僅か十二歳の女の子が務めることになるという時点で、「だいじょうぶ?」と思わず心配したくなるような設定だ。
だが心配することは無い。
この女の子…続きを読む