〝信じる者が救われる〟—―そんな簡単な話だったらどれほどいいか!
国で長く信仰されてきた「ルクス教」と、国王が新たに布教を始めた「ユス教」。
互いによく思っていなかった両者だが、ある夜一人のルクス教徒の女性が三人のユス教徒の男性に殺されてしまい、宗教戦争の火蓋が切られることになった。
敵に媚びて命を守るのか、
教義に逆らって敵と戦うのか、
自らの信念に殉じるのか、
はたまた和平の道を探すのか。
二宗教の争いが、様々な立場の人間を巻き込み、その運命を変えていく……。
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*宗教の話と知ってためらわれた方へ、ぜひこちらをどうぞ。1〜2分で読める、ネタバレなしの作品解説です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054934876546/episodes/1177354054934876967
*異世界ファンタジーとなっていますが、架空の王国や宗教をモチーフにしているというだけで、技術レベル・世界観は中世ヨーロッパがモデルになっています。ファンタジー要素(魔法や特殊生物など)は一切出て来ません。
*複数の語り手が物語を進めていきます。第一主人公は第二章のレイヤです。
*この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
*実在する人物、団体、宗教とは一切関係ありません。