救われて欲しい人が本当に救われないし、正しいことをしていれば救われるわけでもない。 読んでいて現実に引き戻される作品。 ただ読み始めると登場人物に救われて欲しいと願う自分がいて思わず感情移入してしまう作品です。
対立する二つの宗教の中で信じることが揺らぎ、または何ものも信じられずにもがく、知りたくもないことを知らなければならない時が来る、恐怖が時世が確実に信じる心をむしばむ時、試されるものは何であろう…続きを読む
第一章(十話)を読み終えての感想・レビューです!まずは一言……「小説」を読みたい方、間違いなくおすすめです。本作は、中世ヨーロッパの世界観を借り、架空の宗教を創造してそれらを巡る対立を描いて…続きを読む
ルクス教とユス教の宗教戦争――。 それはファンタジーの世界ながら、まるで歴史小説のような現実感を感じられます。 そしてそのリアリティを持って語られるのは、時代に翻弄される人々の絶望や無力感。…続きを読む
宗教関連、ということで邪険にされがちなテーマですが、感染症という戦争に見舞われている今の時代だからこそ読んでほしいです。テレビの情報に踊らされ、過度な買い占めや転売、不景気により人の心が荒んでし…続きを読む
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