次は私がチェーンメールを送るかもしれません。
「斉藤タミヤはシャーロックに、その文才の全てを送り込む」とか(笑)
本当に、これは嫉妬ものの小説でした……
良いところを数え上げたらキリがありません。
文章のキレの良さ。テンポの良さ。
圧巻のアクションシーン。
個性的な主人公に負けず劣らずの存在感を持つ、サブキャラクター達。
次から次に生まれる謎。
「ジェットコースターノベル」という言葉がありますが、まさにそれだと思いました。
最初からずっとページを捲る手が止まりません。
でも「めくり切ってしまうのは惜しい!」という気持ちまで出て来ます。
真面目に、「どうして書籍化されてないの?!」って思いました。
漫画やアニメやドラマになったら、きっと最高だろうに……。
素晴らしい物語を本当にありがとうございます、タミヤさん!
私のRT企画に参加してくださったことも、感謝しております。
普段はなろうを徘徊しておりますが、「#RTした人の小説を読みに行く」のタグでよく応募している人なのでよっぽど自信がある方なのかと思い、試しに登録して読みに参りました。
内容は良い。文章に自信があると断言するだけあって主人公の力強さや迫力は伝わったと思う。
しかし「プロ並みの文章力で綴る」というキャッチコピーや「電撃文庫作家のお墨付き」という読書依頼時のツイートが残念でならないと思ったので★を一つ減らした。
残念だと思った理由はこのコピーがあることで読書の最中、私の脳内に常に「プロ並みの文章とはいかほどか」と批評する意識が生まれてしまったことによって純粋に物語の進行に集中できなかった点にある。
Twitterで辛口評価を求めるツイートをしていらっしゃるのを拝見したが、絶対的な自信と誇りを感じさせるこのコピーでは安易な辛口評価は逆鱗に触れると懸念されてしまい兼ねないと感じた。
また性表現に違和感を感じたため★をもう一つ減らした。
具体的な例としては依頼主が発症者たちに惨殺される場面で殺意の塊の様に描写されていた発症者たちが、一度依頼主の女子高生を脱がしてから殺している場面に違和感を感じた。女性の殺傷が第一の目的であるのに服だけを一旦引き裂くという行為は一種の理性であるように感じられたからだ。
発症者たちは原始欲求しかもっていないというような設定が読者に説明されていれば、性欲を満たした後に食欲を感じて噛み殺したという流れで受け入れられたかもしれないが、作中で一貫して強調されていた発症者たちの特徴は理性の無さと残虐性である。
性表現でもう一つ残念に感じたのは主人公の女性の性欲の「質」だ。彼女が女性の恋人に見せる性衝動は胸を揉みしだく等の男性のそれに近いものが多い。主人公がLGBTQのトランスジェンダーに当たると示されて入れば精神的には男性であるので自然に受け入れられたと思うし、女性としての性質を主人公が残しているのであればレズビアンとしての愛し合い方を調べて描いた方が良かったように思える。
結果として実力があるにも関わらず、性描写を求めるネット小説の読者層に媚びてしまったように感じられて非常に惜しかった。
これらが無く、もっと物語の魅力そのもので私を惹きつけてくださっていれば文句なしの★3、なろうであれば★5を付けていたと思う。
私はホラーとかこっくりさんが苦手なので、読み始めると怖かったです。
でも、登場人物が愛の原理で動いているので、最後まで読めました。
バトルシーンも定評のある作者の作品なので、迫力がありました。
キャラクター設定も、ひねりが効いています。
ラストも悲惨な内容で終わるのかと思ったら、どんでん返しで、希望の持てる好印象なラストでした。
なんと言ってもこの作品をおすすめするのは、女子高校生がホラーでアクションするということと、百合要素があって女の花園のような、甘美な世界観が繰り広げられるところです。
そして、世界を覆う闇の呪力が愛するものを引き裂きます。
その流れに抗ってあがく主人公の恵が、愛おしくも切ない運命を辿るのです。
愛憎のもつれからくる、父親世代の確執が、アフリカの呪術によって、娘たちに苦しい運命をもたらします。
呪いによってどれだけ世界が壊れてしまっても、希望を失わずに生きようとする主人公によって、祟り神もほだされたように、生きる望みを与えます。
愛することと、力強く生きることを感じさせてくれる作品です。
おすすめです!
まず総合的な評価として一言。間違いなく引き込まれる。ページをめくる手が止まらなかった。理由として一つ目は、物語の中で出てくるオカルト現象が非常に興味深い。謎の現象によってキャラクター達が困惑しつつも勇敢に立ち向かうところに大変胸が熱くなる。二つ目としてはキャラクターの濃さが際立っている。一回登場すれば絶対に忘れない程キャラが立っており、感情移入しやすい作りとなっている。最後に物語の流れである。この作品は非常に疾走感があり、目まぐるしく状況が変わっていく描写が大変具体的に書かれている。そして予測不可能な展開を次々と繰り出していくことによって読者を決して飽きさせない。バトルシーンも本格的なアクションとなっておりカッコいいの一言。結論として、読んでも決して後悔せず、余韻の残る作品となっていることは間違いない。