血の雨ときどき、怪異~美少女探偵の私は、腕っぷしの強さで呪いの連鎖パニックを乗り切る~

作者 斉藤タミヤ

83

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★★★ Excellent!!!

良作です
文章力は圧倒的、ぶっちぎりで上手いです

 今作は良作ですので、沢山参考になるところ、良い点があります。
ので、まずは気になったところから入って行こうと思います。

1.序盤での感情移入がし辛い

 今作は女性が主人公の作品となっています。
 序盤主人公は特徴のある喋りをしたり、依頼をしに来た少女にセクハラ的な事を思ったりします。
これはまるで変態オヤジ……そう、彼女はレズなのだから。
 はっきり言って感情移入は無理
しかし、それも序盤だけ、独特で男性的な喋りはその違和感を消し、むしろキャラの印象を残す良いインパクトになっています。

2.怒涛の展開に疲れる

 人生山あり谷あり、小説もまた然り、戦いの後は静かなものです。
しかしこの作品、山の上には山があり、戦いの後はまた戦いが……
 そう、次から次へと話が進みます。
 これはこれで、テンポが良く読みやすくなると思いはします。しかし、このままでは疲れて読むのを辞めてしまいます。
 休みは大事です

以上が気になった点でした。

続いて良かった点です

1.伏線回収が丁寧
 この作品は多量の伏線が張られています。多量となると取りこぼしが出ることがありますが、この作品はすべての伏線を回収して、また、それぞれに意味をなすことができている。
 一つ一つ伏線がはパズルのピースの様に当てはまる感覚がとてもいいです。

2.設定が生きている
 この作品はオカルト、探偵、バトル、からなっています。これらのジャンルは全て一つで一つの作品ができてしまう程のメインジャンルです。
 例えるなら、小説と言う白米に焼鮭とステーキとカレールーがおかずとして出て来ている感じです。
このままではおかず同士が味を殺し合ってしまいます。
 しかし、この作品はこれらすべてをうまく調合し、それぞれの味を引き出していて、美味しく食べれる、つまりはジャンル… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

この小説を語る上で外せないのは、やはり文です。

細かい心理・情景描写。バトルシーンの描写から伝わる迫力、謎に迫るにつれて増す緊迫感……。

それを一言で現すなら、私は

「文字と言う名のスクリーン」

と言うでしょう。
映画を見た人ならわかるはずです。巨大なスクリーンに流れる迫力満点の映像に大音響。シートに座って映像を見ているのに映像の中に飛び込んだ感じになりますよね?
私は、この小説を読んでいるときに同じ感覚に陥りました。「自分は映画でも見ているのだろうか」そう思ったのです。
リアリティ溢れる本格的な物語を読みたいという方は、一度読んでみてください。

……そうすれば、私の言う事は本当だと気付くことになります。

★★ Very Good!!

この作品は、当初から「この文字数で決着させよう」という考えで執筆された……ということがよく分かります。

結婚式のスピーチなんかもそうなのですが、ひたすら長く長く長く書くより、予めこの分量と決めて書く(或いはしゃべる)ほうが遥かに難易度が高いのです。つまりこの作品は徹頭徹尾計算され、むしろコンパクトに仕上がっているものということ。これだけで、作者さんの水準以上の技量が十二分に伝わってきます。

そして、この作品は「怪奇現象を取り扱う探偵事務所の話」ですから、そのことをなるべく早く描写しなければなりません。しっかりそれをこなしているから、Web掲載の小説にありがちな冗長な印象が一切ありません。このあたりは高く評価するべきでしょう。

ただ、気になった点がひとつ。恵と響子が恋人同士ということは、地の文での説明よりも何かしらのインパクトのある描写でもう少し早く強調するべきではないかと感じました。ここは作中で最も重要な人間関係なのですから、「口で説明」するより先に「ちょっとした動作で表現」するほうが優先順位は高いはず。それを上手くやれば、わざわざ地の文で「私の同性の恋人であり」と書く必要はなくなると思います。

★★★ Excellent!!!

 私自身カクヨムのサイト内ではファンタジーとちょこっと恋愛を読むぐらいの人で、とても久しぶりにオカルトもの? 探偵もの? を読ませていただきました。

 すべてにおける描写や会話の描かれ方がとても緻密かつ丁寧で、とても読みやすい印象をうけました。

 作者様は漫画を意識されて書いておられるということでしたが、やはり私としては最後までドラマや映画として映像で流れているようなイメージが強く、本当に実写化くれたら面白いだろうなぁと感じる気持ちを禁じえませんでした。

 普段読まないジャンルであったにもかかわらずとても引き込まれる作品でした。紹介していただけてとてもよかったなと思っています。皆様も一度覗いてみてはいかがでしょうか。

★★★ Excellent!!!

最初の数話は探偵ものっぽかったけれど、途中からどんどんこっくりさんとのバトルに発展してきて、ハリウッド映画ばりのアドベンチャーに!

更に、進めば進むほどスケールがでかく、争いも過激になっていくのも良かったです。盛り上がりが凄かったですね。そして最後の衝撃の結末からの衝撃の結末……。

先日読了しましたが、単純に読んでいて楽しかったです。文体とか状況描写が分かりやすいのも読みやすかったですし、百合好きの自分的に、女性キャラが多いというのも好みでした。