第二章終了時点での登場人物紹介・貨幣価値・宗教用語について
第二十二話までのネタバレを含みます。
未読の方はご注意ください。
≪登場人物紹介≫
*ミック*
ルクス教の
*ミナ*
ルクス教徒の孤児の少女。ユス教徒の兄と二人、テントで暮らす。
*レイヤ*
孤児で、ミナの兄。幼い頃に三人のユス教徒に母を殺された過去をもつ。工場勤務の傍ら、ユス教を勉強して貴族に取り入り、妹のために金を稼ぐ。
*フィラン*
ミックの幼馴染の名前。ユス教徒。
=-=-=-=-=-=-=-=
*ロイズ*
レイヤの前に現れた謎の男の名前。
=-=-=-=-=-=-=-=
≪貨幣価値について(あえて算用数字で書きます)≫
穴あき銅貨……錫貨5枚分。100円ほど
銅貨……………穴あき銅貨5枚分。500円ほど
ここまでは小銭。庶民なら誰でも持っている。以下は大きい額。
銀貨……………銅貨の約20倍の価値。10,000円ほど
金貨……………銀貨の約20倍の価値。200,000円ほど
(作者コメ:ここだけ敬体)
レイヤが孤児になった当初は錫貨1枚でパンがひとつ買えました。現代日本の5分の1程度の物価ですね。新王が即位したころには物価はもっと高くなっているという設定です。好景気によるインフレではなく、天候不順の不作と戦況の悪化による物価の高騰です。
ユス教の経典がレイヤの日当×5か月分ということは、穴あき銅貨2枚+錫貨2枚(240円)×30×5=36000円で、銀貨3枚がその値段でした。ちなみに銅貨5枚という額が大人の労働者の1日分の賃金であり、ミナの薬が銀貨1枚だったのはもちろんぼったくりです。労働者も収入に対して税金を払わなければなりませんが、貧民街の者たちはそれを免れていました(税が払えないから市街地に住めなかったともいう)。それにしても工場長は、日当数百円で孤児たちをこき使いすぎです。
≪宗教用語について≫
○ルクス教○
【
いわゆる神官のこと。ルクス神に帰依し、生涯を神に仕える者を指す。日々やっていることは、神に祈りを捧げたり、経典を開いて神について学んだり、信者に教えを諭したりすることである。経験を積むと、冠婚葬祭を取り仕切ることができるようになる。普通は神殿に住み込み、大家族のようにして暮らしている。
【
見習いの神依士が一人前として認められる儀式のこと。見習いとなって十年以上修行を積み、かつ成人した者だけが受けることができる(注:まだ描写されていませんが、この国の成人年齢は十八歳です)。
【
※祭司から名前を変更しました。
それぞれの神殿の中で長ともいうべき存在の神依士。最も敬虔な神依士がその職に就く。心の中でルクス神と対話できるとされる。
○ユス教○
【
「初代神君ガガラ様」という書き方で、ユス教の経典に出てくる文言(詳しくは第二十三話で解説されます)。
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