概要
歴史に消えた帝国皇太子妃の謎を追え。
新興大国〈赤い鉄線〉に占領された旧帝都で魔心屋を営む魔心師アイヴィ・ダンテス。
魔心師とは地下深くに囚われた〈闇の意識〉の欠片から魔心を得て精霊を操る者であり、老いることがなくなった者でもある。
ある日、近所の肉屋のルシオを巻き込んだ騒動のなかでアイヴィは過去の因縁と対峙することになるが――。
いつかに失われた娘をめぐるヒストリカル・ファンタジー。
魔心師とは地下深くに囚われた〈闇の意識〉の欠片から魔心を得て精霊を操る者であり、老いることがなくなった者でもある。
ある日、近所の肉屋のルシオを巻き込んだ騒動のなかでアイヴィは過去の因縁と対峙することになるが――。
いつかに失われた娘をめぐるヒストリカル・ファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この作者は、ファンタジーを己のモノにしている
身体は十七、八の若々しい姿だけれど、その瞳には厭世感が幾重にもこびりついている女性、アイヴィ・ダンテスが物語の主人公。
序盤から怒濤のごとく押し寄せてくる『作者の筆致』に圧倒され、このレビューを書いています。
作者のへるまさんは、もはや完全に、ご自分の筆致を見出していらっしゃると感じました。
そこから描き出される世界観もまた、地に足が付いた、というよりも、『そこに存在してすでに長い時間が経ち、久しぶりに大掃除しようにも埃が固まって取れなくなっているような、積み重なったモノが醸し出すなんとも言えない味』を感じます。
例えがアレですみません。
だって、煙草の描写が秀逸なんですもの。いやあ…続きを読む